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宮沢賢治にまつわる「鉱物」をキャンドルで表現-学芸大駅の古書店で作品展

宮沢賢治の世界観を表現した、美しい自然の鉱物とキャンドルの融合「nuri candle」の作品

宮沢賢治の世界観を表現した、美しい自然の鉱物とキャンドルの融合「nuri candle」の作品

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 学芸大学駅東口の古書店「SUNNY BOY BOOKS」(目黒区鷹番2)で現在、宮沢賢治の世界をキャンドルで表現した「nuri キャンドル展『鉱物と言葉、結晶世界』」が開かれている。

鉱物からイメージした「標本箱」とセットになった作品も

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 詩人・童話作家として知られる宮沢賢治は小学生のころから石に興味を持ち、中学からは本格的な鉱物採集に熱中。周囲からは「石コ賢サ(=石っこ賢さん)」と呼ばれていた。

 「雲がちぎれてまた夜があけてそらは黄水晶(シトリン)ひでりあめ」(「春と修羅」)のように、著作にはさまざまな鉱物や岩石の名前が使われており、一説には200作品に53種類もの鉱物が登場するという。

 同展では、賢治にまつわる鉱物の世界を、京都を拠点に活動するキャンドル作家・福間乃梨子さんが自身のオリジナルブランド「nuri candle」で表現。美しい自然の鉱物とキャンドルが融合した一点ものの作品を大小合わせて数十点展示販売する。

 以前から福間さんの作品に注目していた店主の高橋和也さんは「福間さんが素材として鉱物に興味を持っていると聞き、賢治の世界とキャンドルを結びつけたら面白いのでは」と提案した。

 店内の展示スペースには、賢治の言葉や作品のセリフなどをパネルにしてキャンドル作品に添えた。「賢治の表現を『手に取る』ことで言葉のイメージを共有できる。賢治の世界の中に入ってもらえたら」とも。

 作品の一部は店内の書棚に「隠れる」ように展示されているものもあり、「鉱物といえば『発掘』するイメージ。本とキャンドル探しを一緒に楽しんでほしい」という高橋さんの遊び心も楽しい。

 作品の価格は600円~。京都の古道具店「ラガード研究所」による標本箱セット(4,000円)などもそろえる。

 営業時間は、月曜・火曜・金曜=13時~23時、水曜・木曜=15時~22時。土曜・日曜・祝日=12時~21時。8月6日のみ17時~22時。8月10日まで。

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