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自由が丘のギャラリーで現代イタリアのアート展「クリマ」

イタリアのアート推進活動集団「スパッツィオ・セメ」メンバーのロベルト・ドラゴーニさんの作品

イタリアのアート推進活動集団「スパッツィオ・セメ」メンバーのロベルト・ドラゴーニさんの作品

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 自由が丘駅前のギャラリー「DIGINNER GALLERY WORKSHOP(ディギナー ギャラリー ワークショップ)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-1517)で現在、イタリアの現代アート集団の作品を紹介する「『Clima(クリマ)』-具象の行方01『身体と肖像』」展が開かれている。

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 中世の街並みの風情を今も残す伊トスカーナ州アレッツオ。ここを拠点に活動するアート推進活動集団「スパッツィオ・セメ」には、1970年代・80年代生まれの俳優やダンサー、グラフィックなどで活動するアーティストが集まり、それぞれの表現方法でイタリアの現代アートを発表している。

 昨年末に自国で開催した、4つの展覧会から成るスパッツィオ・セメの連続報告展示プロジェクト「クリマ」から同展向けにセレクトした平面作品7点を展示。スパッツィオ・セメと今回コラボした、イタリア在住15年の日本人アーティスト・石井貴子さんがイタリア現代アートの「クリマ(=環境や雰囲気、風土など)」を紹介する。

 同展で目を引くのが、ミケランジェロ「アカデミアの奴隷群」を題材にしたというロベルト・ドラゴーニさんの新作。人物が描く美しいライン中に、深い思索の軌跡を感じる印象的な作品だ。「中世の建築やルネサンス芸術など輝かしい文化を持つイタリアで、若い世代のアーティストがそれらとどのように葛藤しているのか。そうした今の空気を作品から感じてもらいたい」と話すのは、来日中の石井貴子さん。

 会場では、石井さん自らスパッツィオ・セメとの出会いや、プロジェクトが展開する視覚芸術と舞台芸術の融合などについて語るトーク映像も公開している。「作家であれば、(他者の)作品を見ただけで親近感や共感できることが見え、その思いを作品上で交換できる。今回の展示を通して、私たちも間接的なステップアップにつなげていけたら」とも。

 営業時間は12時~20時(最終日は17時まで)。月曜休廊。8月3日まで。

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