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駒沢「東京ラーメンショー」第1幕始まる-注目は「日本初」「ふわ・とろ」

イベント実行委員長の大崎裕史さんが手にしているのが「日本初の『醤油(しょうゆ)ラーメン』」ラーメンブース3番で提供

イベント実行委員長の大崎裕史さんが手にしているのが「日本初の『醤油(しょうゆ)ラーメン』」ラーメンブース3番で提供

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 駒沢オリンピック公園中央広場(世田谷区駒沢公園1)で10月24日、日本全国のご当地ラーメンが一堂に集まる日本最大級ラーメンイベント「東京ラーメンショー2014」が今年も始まった。

(写真)「山形酒田の自家製ふわ・とろ ワンタンメン」はこちら

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 「第1幕(10月29日まで)」「第2幕(同30日~11月3日)」の2部構成で、「ここだけでしか食べられない」ご当地ラーメンや有名店主によるスペシャルコラボラーメンなど今年は全46種類が楽しめる。

 第1幕で注目を集めそうなのが、1910(明治43)年に浅草に誕生した日本初のラーメン店・来来軒の味を忠実に再現した「日本初の『醤油(しょうゆ)ラーメン』」。今は無き同店で修行した弟子に協力を得て、当時のレシピを元にミスター・ラーメンこと「せたが屋」の前島司さんが手掛けた。

 当時のラーメンはどのようなものだったのか、前島さんによれば「たれは今のラーメンのようにいろいろなものを混ぜることはせず、本当にしょうゆだけのシンプルな味付け。魚介は使わず鶏ガラや豚足などでだしを取り、昔からある化学調味料でうま味を補っていた」そうだ。

 前島さんが唯一工夫を加えたのが「昆布」で、「今の人が100年前のラーメンを食べると、やや物足りなさを感じるのではと考え、少し昆布を加えることで味に厚みを増した」という。中細の縮れ麺にチャーシュー、メンマ、刻みネギだけのシンプルな具、澄み切ったスープはどこか懐かしさを感じさせる味わいだった。

 毎年見どころとなるのが、東京初登場の「ご当地ラーメン」。そのうちの一つ、「山形酒田の自家製ふわ・とろ ワンタンメン」は大正時代から受け継がれている酒田ラーメンの味を地元人気店5店によるコラボで提供する。

 麺の上に白くふんわりとトッピングされているのは、「生地から新聞が透けて見える」と例えられるほど超極薄のワンタン。市内ラーメン店の8割が自家製麺で、「その製麺技術力の高さがこの皮の薄さを可能にしている」と話すのは「ワンタンメンの満月」代表取締役の齋藤直さん。

 スープは焼きアゴだしのうま味が印象的なしょうゆ味、伝統の熟成多加水麺は真空状態で会場に運び入れ、ベストの状態で提供したいとバックヤードではスタッフが何度も手で麺をほぐす姿も。「見た目の派手さはないが、バランスのよい味が自慢」といい、口に入れるとワンタンと麺のなめらかな食感とスープがマッチしていた。

 同イベント実行委員長でラーメンデータバンク(目黒区)会長の大崎裕史さんは「第1幕はみそベースの『濃厚系』、半透明スープの『あっさり系』のラーメンが目立つラインアップ。まず1杯目はあっさり・こってりのお好みで絞り込んで、2杯目以降は自分の好みとは真逆のものを選んでみるのも面白いかも」とアドバイスする。

 開催時間は10時~21時(10月29日・11月3日は18時まで)。雨天決行。入場無料。期間中のラーメン販売は全てチケット制で、1杯850円。

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