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学芸大駅の古書店で「海太の本と絵」フェア-期待の自主出版レーベル作品も

自主出版レーベルから発表した阿部海太さんの絵本「みち」
写真©加納千尋

自主出版レーベルから発表した阿部海太さんの絵本「みち」 写真©加納千尋

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 学芸大学駅東口の古書店「SUNNY BOY BOOKS」(目黒区鷹番2)で現在、阿部海太(かいた)さんのブック&展示フェア「海太の本と絵」が開かれている。

店内には書籍と併せ、絵本の原画など絵の作品も展示する

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 阿部さんは1986(昭和61)年埼玉生まれ。2009年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコを歴訪し、2011年から東京を拠点に絵画や絵本、ドローイングなどの作品を制作。2012年には本作りから販売までを行うアーティストとデザイナーによる自主出版レーベル「Kite(カイト)」を立ち上げるなど、「絵描き」「絵本描き」として国内外に作品を発表している。

 阿部さんの絵本「みち」をはじめ、新作のマンガ絵本「太陽の息子」、ドローイングブックなどの書籍作品を紹介する同展。絵本の原画を含めた絵の作品も展示する。

 絵本「みち」は、長い一本道を歩き続ける男の子と女の子が出合う景色を描いたもので、阿部さん自身が魅せられた旅の空や見知らぬ荒野の風景が元になっている。作品の魅力について、店主の高橋和也さんは「ページをめくれば『未知』の世界へ、どこまでも『道』が伸びている。そうやって読み手をどこまでも遠くへ連れていってくれる絵本」と話す。

 「阿部さんとの出会いは、客としてふらっと当店へ来てくれたのが全ての始まりだった」と高橋さん。来店をきっかけに阿部さんの絵本を店に置いてみた所、1カ月もしないうちに次々と売れていき、客からの反応の良さに驚いたという。

 高橋さんは「言葉のない静寂の世界、絵しかない本。これこそまさに絵本だな、と気付かされた。さらにインディペンデントな形で作られた作品だからこそ、『作家のこころ』がしっかりと入っている」と阿部さんの作品を高く評価する。

 展示では、店主の高橋さんが作品から感じた物語(本)をセレクトして解説付きで紹介するほか、しおりやブックカバーなどの関連グッズ(300円~)も販売する。

 営業時間は、月曜・火曜・金曜=13時~23時、水曜・木曜=15時~22時。土曜・日曜・祝日=12時~21時。週末ほか阿部さんが在廊する予定。3月8日まで。

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