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自由が丘のギャラリーで陶芸×家具のコラボ展 「植物のある空間」テーマに

アーティスト目線によるユニークな「植物のある空間」を提案する「WELL」展作品から、ポータブルキッチンと花器

アーティスト目線によるユニークな「植物のある空間」を提案する「WELL」展作品から、ポータブルキッチンと花器

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 自由が丘北口のギャラリー「KIAN art gallery」(目黒区自由が丘1、TEL 03-5731-6980)で現在、陶芸家×内装・家具作家によるコラボレーション展「WELL」が開かれている。

さまざまな花器を手掛けた「Tokyo Ceramic Club」の坂爪康太郎さん

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 フリーランスアーティストとしてそれぞれの分野で注目を集めているTokyo Ceramic Club(坂爪康太郎さん)、studio BOWL(村上諒平さん)の2人が、アーティスト目線で提案する「植物のある空間」をテーマにした同展。互いの製作素材を交換して作品に取り入れるなど、ユニークな発想と造形の作品がそろった。

 陶芸家の坂爪さんは1988(昭和63)年東京生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科で陶芸を専攻し、卒業後は「マスクアーティスト」(仮面作家)としてマスクや顔型のオブジェを制作。ファッションブランドのビジュアル、アーティストのPVなどにも作品を多数提供している。

 今年から新たに「Tokyo Ceramic Club」名義で、主に器の製作も手掛けているという坂爪さん。展示する花器約15点は、自立する角材にロープで取り付けた一輪挿し風のものや、ひものように伸びるサボテン・ヒルデウィンテラ金タローの樹形に合わせて作った鉢など。同ギャラリー・マネジャーの石川佳世子さんは「プロダクト製品には見られない、一つ一つ表情が異なる面白い造形が特長」と話す。

 内装・家具作家の村上さんは1989年生まれ。坂爪さんと同じ武蔵野美術大学で油画学科油画を専攻。在学中はグラフィティアート、廃品を利用した立体彫刻などを制作したが、卒業後は独学で家具作家へ転向してアトリエ「studio BOWL」を立ち上げた。

 家具だけでなく、アパレルショップなどの内装デザインや什器なども手掛ける村上さん。今回は解体組み立てが可能な大型作品「ポータブルキッチン」を展示する。作品をよく見てみると、ひしゃくを柱に取り付けて花器として使うなど本来の用途とは異なる既製品が随所に使われており、「既製品の持つ既視感を生かした作品スタイルが特長で、ちょっと視点を変えるだけで面白い」と石川さん。

 作品は販売も行う。花器は3万円~、ポータブルキッチンは80万円。ポータブルキッチンについては「展示などに使いたいといった要望があればリースも検討したい」とも。

 開催時間は13時~20時(土曜・日曜は12時~19時)。今月11日まで。

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