聴覚障害の女性写真家が初の写真展-自由が丘のカフェで

宮本涼子写真展より、宮本さんの好きなテーマのひとつ・光と影を表現した幻想的な作品「光の風車」

宮本涼子写真展より、宮本さんの好きなテーマのひとつ・光と影を表現した幻想的な作品「光の風車」

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 自由が丘北口エリアにあるアメリカンダイナー「News Cafe(ニューズカフェ)」(目黒区自由が丘2、TEL 03-3725-6450)で5月29日より、「宮本涼子写真展」が開催される。

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 1981年生まれの宮本さんは、2歳の時に両耳の聴覚をほとんど失い、外が怖くて引きこもりがちな生活を送っていたが、今から5年前に転機が訪れる。当時、障害者のためのパソコン相談員をしていた竹田英雄さんと出会い、竹田さんの指導の下、カメラの世界に興味を持つようになった。以来、宮本さんは「女性写真家になること」を目標に、竹田さんから手話でアドバイスを受けながら、コンパクトデジタルカメラと携帯電話のカメラで作品を撮り続けてきた。

 同展は、宮本さんの作品がポストカードとして販売されるのを記念した初の巡回写真展。「聞こえないからこそ見える世界」をコンセプトに、宮本さんがとらえた「光と影」「水と自然」などA4~A3サイズの作品約10点を展示する。

 宮本さんの活動を見守りながら、自身も多発性硬化症という難病と長年闘ってきた経験を持つ竹田さんは「宮本涼子の作品を通じて、どんな境遇であっても夢をあきらめないで頑張っていれば、必ず道は開けるということを伝えたい。私たちの挑戦する姿を見て『勇気の一歩』を踏み出していただけたら」と話す。

 会場では、ポストカード(全8種、各500円)、フレーム入り写真(1,000円、1,500円、2,000円)を販売するほか、宮本さんがジャケット写真を手掛けたという竹田さんのCD「夢の轍」(1,000円)もそろえる。

 営業時間は、月曜~土曜=12時~22時、日曜・祝日=12時~19時。6月4日まで。

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