10月11日・12日に開催される「第37回 自由が丘女神まつり」で、エコキャップや古本を回収するエコイベント「JIYUGAOKA ECO CHALLENGE 2009」が行われる。主催は自由が丘商店街振興組合(目黒区自由が丘1)。
自由が丘の街は近年、食用廃油で走る無料コミュニティーバス運行などさまざまな環境問題への取り組みから「エコの街」として注目を集め、自由が丘最大のイベント「女神まつり」でも3年前からエコイベントを展開している。
今回は、参加者一人ひとりが楽しみながら環境について考えて実践することを目的とした「エコチャレンジ」を提案。エコキャップ回収、古本回収、街の清掃活動を行う。参加者にはオリジナルグッズが当たるくじ引き抽選会を実施、エコキャップ10個または古本5冊を持参するか、清掃活動への参加1回で、抽選に参加することができる。
エコキャップ回収は、ごみ減量やCO2排出量削減、リサイクル収益で発展途上国の子どもたちにワクチンを届けるNPO法人「エコキャップ推進協会」の活動に参加するのが主目的だが、産業能率大学(世田谷区等々力)の学生たちの協力を得て、後日エコキャップによる巨大アート作りにも挑戦するという。
同組合事務局の中山雄次郎事務長は「自由が丘のエコイベントは『参加しやすい』のが特徴。イベントでは、ごみ削減やC02排出量の削減といった直接的な数字を求めるのではなく、いわば遊び感覚で気軽に皆さんに参加していただき、これをきっかけにして環境問題に対する関心や日々の生活でエコを実践するなど次のアクションにつながれば」と期待を寄せる。
同イベント参加賞品には、レストランなどで食べ残した料理の持ち帰り用バッグ「ドギーバッグ」を採用。同11日「女神まつり」内エコトークショーに出演する王理恵さんがプロデュースしたもので、各日先着500人に進呈する。
「今回のように『街単位』でドギーバッグ普及を行うのは初めての試み。『食べ残しの持ち帰りは恥ずかしい』というイメージもまだ多いかもしれないが、ニューヨークなどアメリカではもはや当たり前。自由が丘は大人の街なので、食糧自給率の低下や食料廃棄問題などからこうした習慣をさらっと受け入れられるのでは」(中山事務長)と見ている。
各回収や清掃活動への参加申し込みは両日13時~18時、自由が丘駅前ロータリーに設置する特設エコブースで受け付ける。回収する古本については「書店で販売されている本」が基本で、フリーマガジン、フリーペーパーなどは対象外となる。