自由が丘のパティスリー「モンサンクレール」(目黒区自由が丘2、TEL 03-3718-5200)が8月31日、リニューアルオープンした。
リニューアルオープン当日、製菓デモンストレーションを行う辻口シェフ
日本のトップパティシエの一人として知られる辻口博啓さんが1998年、シェフとして初めて手掛けた同店。
今回で3回目のリニューアルでは、売り場近くに設けられていたイートインカウンターを店内奥へ移動し、「サロンスペース」(テーブル席14席)として拡大。売り場部分は、一部の什器を入れ替えることでガトーが並ぶメーンショーケースからサブレなどの焼き菓子がそろう円形ディスプレー、ショコラ専用ショーケースへとスムーズな客動線を確保した。
当日11時のオープン前には数十人の列ができ、中には台湾から来たという女性2人組も。開店と同時にお目当てのガトーを買い求める多くの客の姿が見られた。これまでのラインアップにはなかったバゲット系のパンなども投入。今年2月に世田谷区深沢から三重県へ移転した辻口シェフのブーランジェリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」を利用していたという女性客は「パンも大好きなので、店へ通う楽しみがこれから増えそう」と期待を寄せていた。
「3回のリニューアルを行うことで、モンサンクレールがだんだんとおいしく、ロマネ・コンティのような熟成した状態になってきている(笑)」と辻口シェフ。「常に進化していくことで多くの人たちに楽しんでもらいたいし、自分の感性をさらに高めて新しいスタイルに挑戦していきたい」と意気込みを見せ、パンのアイテムに力を入れながらガトーや焼き菓子でも新しいスタイルを模索していくという。
営業時間は11時~19時(サロンスペースは17時30分まで)。水曜定休。