駒沢大学駅・駒沢公園口の自由通り沿いにベーカリーカフェ「griotte(グリオット)」(目黒区東が丘2、TEL 03-6314-9286)がオープンして2カ月が過ぎた。
ハード系パンやヴィエノワズリーなどがそろう「griotte」店内の様子
店主の石川暢子さんはフレンチ出身で、パン好きが高じて同店を開いた。パン作りは、同じくフレンチ出身で仏「ホテル・メトロポール」などで料理人として経験を積み、その後「ブルディガラ」「オーバカナル」などでブーランジュシェフも務めた小島正義シェフが担当する。
店内は2フロア構成で、店舗面積は70平方メートル。1階はパン販売、地下には「焼きたてのパンをおいしいうちに食べてもらえるように」とドリンクのみ提供するカフェを完備。カウンター席とテーブル席の計8席で、ガラス越しにオープンキッチンスタイルの厨房も見える。
メニューは、ハード系パン、デニッシュやブリオッシュなどのヴィエノワズリーがメーン。そのほか、調理パンや菓子パン、タルトなどのお菓子もそろえ、合計40~50種類のメニューをラインアップする。ドリンクはコーヒー(240円)、カフェオレ(280円)、グラスワイン(赤・白=500円)など。
開店当初からの一番人気は「クロワッサン」(230円)。カルピスバターを使った口溶けのいい生地で、「外側はサクサク、中はしっとり」が特徴。2位はデニッシュ生地で作るメロンパン「パンメロン」(180円)、3位は甘酒から作った天然酵母を使い長時間発酵させて粉の甘みを引き出した「バゲット」(270円)が続く。
そのほか、バラエティーに富んだ具材との取り合わせで「好評」という商品が、小島シェフこだわりの変わり種調理パン。豆・ひき肉・野菜をトマトで煮たチリコンカンとソーセージにチーズをかけて焼いた「テキサス」(260円)、串刺しソーセージに酢漬けキャベツと鶏ささみを合わせた「シュークルト・ソーシソン」(300円)、自家製カレーを詰めた「キーマカレー」「グリーンカレー」なども。
同店が目指すのは、基本的でクラシックなパンも大事にしながらも「形にとらわれないパン作り」。パンの歴史や相性なども考慮しながら「他店では見たことのない、選ぶのが楽しくなるようなパンを作っていきたい」と小島シェフ。
オープンから2カ月がたち、「周辺にお住まいの落ち着いた年代のお客さまを中心にリピーターが増えてきている」と石川さん。
営業時間は8時~19時。月曜定休。