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めぐろパーシモンで古楽器「フォルテピアノ」演奏会-200年前の音色を再現

古楽器を演奏する音楽家の中島真麗さん。写真は18世紀後半に流行したテーブル型ピアノ「スクエアピアノ」

古楽器を演奏する音楽家の中島真麗さん。写真は18世紀後半に流行したテーブル型ピアノ「スクエアピアノ」

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 めぐろパーシモンホール・小ホール(目黒区八雲1)で4月24日、「中島真麗 フォルテピアノ リサイタル」が開催される。

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 フォルテピアノは18世紀のヨーロッパで生まれた鍵盤楽器で、現在のピアノの前身に当たるもの。16~18世紀に広く使われたチェンバロにはなかった「音の強弱」が表現できるようになったことで当時の作曲家たちの表現の幅が広がり、さらに新しいスタイルの楽器が生み出されるきっかけにもなったという。

 音楽家の中島さんは2003年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院古楽器科を卒業。フォルテピアノを専攻し、2006年にはベルギーのブリュッセル王立音楽院古楽器科で室内楽とソロの修士課程を修了。在学中から国内外のサロンコンサートや音楽祭に出演し、演奏活動を行ってきた。

 今回の演奏会では、「フォルテピアノ全盛期に大活躍した作曲家であるモーツァルトとベートーベン、その同時代を生き、現代では接することの少ない作曲家たちの作品も織り交ぜたプログラムをお届けしたい」と中島さん。

 演奏曲は、モーツァルト「ソナタ 変ホ長調 KV282」、イギリス国歌として知られるベートーベン「『神よ、王を守り給え』の主題による7つの変奏曲 ハ長調 WoO.78」など全5曲を予定。

 演奏で使うのは、中島さんの恩師である故・小島芳子さんが愛用したフォルテピアノ。1795年ごろにウィーンの楽器製作家アントン・ヴァルターが製作した同楽器をモデルに復元製作されたもの。「約200年前の音色をぜひこの機会に聴いていただき、ゆったりとしたぜいたくな時間をお楽しみいただけたら」とも。

 18時30分開場、19時開演。チケットは3,000円(全席自由)。予約・問い合わせは「Quantum Gallery & Studio」(目黒区中根2)のホームページで確認できる。

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