環八通り沿いにある家具・生活雑貨のデザインセレクトショップ「D&DEPARTMENT TOKYO」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)は6月28日、「d SCHOOL わかりやすい台所道具のお手入れ」を開講する。
「全てのデザインに関心のある皆さんのための勉強会」をコンセプトに、毎回さまざまなフィールドで活躍するゲストを招いている同講座。今回のゲストは、クラフトバイヤーとして百貨店やショップと作家・産地をつなぐ一人問屋業「スタジオ木瓜」を主宰する日野明子さん。
日野さんは大学在学中、「消費者から愛用者になろう」と提唱し地域と人と深く関わりながらクラフトの育成に尽力した工業デザイナーの故・秋岡芳夫さんに影響を受け、「現場にはできるだけ行ってみる」主義だという。
日野さんの近著「台所道具を一生ものにする手入れ術」(誠文堂新光社)では、人気の作家や職人25人を実際に訪ねて教わった、素材の特性に合わせた台所道具の手入れ術を紹介。講座では、同書内容をベースに「木」「土」「金属」と3種類の素材の台所道具についてレクチャーする。
台所道具に使われている素材の中でも、木や土などの自然素材の経年変化は手入れ方法の判断が難しい面がある。そこで講座参加者は当日、経年劣化や汚れが気になる台所道具があれば日野さんに直接見てもらうこともできる。ただし木、土、金属素材限定で、1人1点まで。
「少しの手間や不便を受け入れながらも良い道具と付き合うことができれば、心の通った良い暮らしにつながっていくのではないか。(同講座が)生活者である私たちが少しでもそういったことを理解するよい機会になれば」と阿部里奈店長。
開催時間は17時~19時。参加費は3,000円(書籍「台所道具を一生ものにする手入れ術」付き)。事前申込制で定員40人。サイトまたは電話(水曜定休)で受け付ける。