自由が丘にある北欧椅子専門店「SABOT Furniture(サボ・ファニチャー)」(目黒区緑が丘2、TEL 03-3725-0886)は2月11日から、展示会「ウェグナーの椅子展」を開催する。
「定まった一脚ではなく、さまざまな椅子に座る暮らし」をコンセプトに、北欧家具の中でも椅子をメーンに取り扱う同店。今回の展示会では、昨年生誕100周年を迎えたデンマークを代表する家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナー(1914-2007)を取り上げ、「100年を超えても受け継がれる技術」と題して、その作品の魅力に迫る。
別名「椅子の巨匠」と言われ、生涯で500脚以上の作品を残したウェグナー。同展では3大マスターピースと呼ばれる作品を含む計12脚を展示販売する。
ウェグナーの作品を最も多く手掛ける家具工房「PPモブラー」から、クマが手を広げて立っているように見える姿から名付けられた「ベアチェア」、背はハンガーになり座面は手前に起こすとスラックス掛けになることから「召し使い」を意味する「バレットチェア」、ウェグナーの名を世に知らしめるきっかけとなった「ザ・チェア」をメーンに、アームチェア「PP701」(14万6,000円~)、「PP68」(12万2,000円~)の計5脚をラインアップ。
デンマークの家具メーカー「カール・ハンセン&サン」からは、エルボーチェア「CH20」、Yチェアと呼ばれる代表作「CH24」、ダイニングチェア「CH33」「CH88」の計7脚を展示する。
企画した同店店主の小松義樹さんは「昨年数多く開催されたれたウェグナー展示会と違うのは、展示開催場所(同店)がとても小さいこと。椅子の展示数が少ない分、アットホームな雰囲気の中で一脚に込められた技術をより深く知っていただけたら」と話す。展示品は全て座ることもできる。
営業時間は11時~20時。水曜定休(11日は営業)。スウェーデンのオーガニックシープスキンブランド「ゴットランド・シープスキン展」も同時開催。今月24日まで。