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奥沢のセレクトショップが陶磁器リペアサービス 「金継ぎ」修理、人気に

「金継ぎ」リペアサービス受け付けの様子。修理を手掛ける持永かおりさん(写真)が依頼主と共に修理方法を探っていく

「金継ぎ」リペアサービス受け付けの様子。修理を手掛ける持永かおりさん(写真)が依頼主と共に修理方法を探っていく

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 環八通り沿いにある家具・生活雑貨のセレクトショップ「D&DEPARTMENT TOKYO」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)で、陶磁器のリペアサービス「金継(きんつ)ぎ」を行っている。

写真は割れた茶わんの修理例。漆で割れを接着し、銀消粉で仕上げた

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 「ロングライフデザイン」をテーマに掲げ、商品を売るだけでなく、壊れた生活用品をメンテナンスし、使い続ける暮らし方を提案している同店。

 「金継ぎ」は、割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、継ぎ目を金粉で装飾する日本伝統の修理技術。同店で修理を担当するのは、美術品や器の直し、割れ物修理などを長年手掛けてきた「モノ継ぎ」(世田谷区)の持永かおりさん。「日本では壊れたことや傷ついたことを受け入れ、修理して使う寄り添いの気持ちがあると感じる」と話す。

 金継ぎサービスは奇数月に1回、受け付けているが、希望客が増えたため昨年末から予約制となった。持ち込み修理を依頼できるのは、陶磁器やガラスの欠け、ひび割れで、見積もりは5点まで。依頼主の利用状況などからどの程度の強度が必要かを確認しながら、見合った修理方法を提案していく。

 直接口に付ける茶わんやカップの口縁などは漆で接着するが、口を付けない持ち手などの場合は合成接着材で対応する場合もあるという。接着した継ぎ目は、蒔絵(まきえ)に使う箔(はく)を細かく砕いた「消粉(けしふん)」や「丸粉(まるふん)」で仕上げ、その方法によって修理金額が異なる。修理代金は、欠け=4,000円~、割れ=7,000円~。

 修理に使う漆は、漆の国内生産地として知られる岩手県・浄法寺で採取されたもの。持永さんによれば、現在日本で使われている漆の大半は中国産だという。「国産の値段は高いが、何千年も続いてきた日本の文化を次の世代へ残していきたいとの思いで国産の漆を使っている」と話す。

 修理の依頼の多くは茶わんや皿、湯飲みなどだが、過去には陶製の大型オブジェなどが持ち込まれたこともあるという。「依頼品は、家族で受け継いできたものやプレゼントなど思いの深いものが多い。修理して再び使えるようになって初めて良さがよみがえり、壊れる前の時間を共有できるようになると思う。一つ一つ、人と物を継いでいきたい」とも。

 営業時間は営業時間は12時~20時。水曜定休。次回の修理受付日は、来年1月28日(12時~19時)。予約制で定員24人。

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