日本製雑貨とアパレルのセレクトショップ「katakana 自由が丘店」(世田谷区奥沢5、TEL 03-5731-0919)で現在、「Ko'da style(コウダスタイル)展」が開かれている。
国産帆布を使ったバッグブランド「Ko'da style」を手掛けるデザイナーこうだかずひろさんは、大学で経済学を学び、10年間の会社員時代を経て独学でバッグ作りを開始。きっかけは「帆布トートバックをマウンテンバイクで快適に持つためにどうしたらいいだろうと考え、生地屋で買ってきた6号帆布でショルダーベルトを作ったのが始まり」と話す。
ブランド立ち上げ当初はバッグ作りのノウハウも人脈もなく、ネットで簡単に調べられる時代でもなかった。「材料屋さんも電話帳で一つ一つ調べて連絡を取り、そこで出会った人たちに一から教えてもらってかばん作りを覚えた」という。こうださんが作るシンプルで使いやすい帆布バッグはアパレル系セレクトショップで評判を呼んだが、「個人のお客さまとの『対面』を楽しみながら、きちんと真面目に作りたい」と活動拠点を神奈川県葉山市に移し、工房を設立。デザインから製作、販売まで全てをこうださん一人が行っている。
同ブランドのバッグは、随所に独自のこだわりが見られる。例えば、帆布トートバッグの持ち手は2枚の帆布を貼って縫い合わせるのが一般的だが、生地を巻き込むように縫い合わせることで丸みを持たせ、手の小さい女性でも握りやすい持ち手を実現した。「これは普通のバッグ職人であればやらない作り方。独学だからできること」とも。
同展では、ブランドのラインアップからトートバッグやショルダーバックなど11アイテムのオーダーを受け付ける。ボーダー柄が目を引く人気のトートバッグ「バンブー」(3サイズ=1万8,000円~2万3,000円)、A4サイズが収まる縦型「ベイル」(同)、丸みのあるデザインが可愛らしい「ドロップ」「スワン」(2サイズ=1万6,000円~)、金具を使わないリュック「レコード」(2サイズ=2万円~)など。帆布は、「6号帆布」13色、より厚手の「11号帆布」7色を用意する。
「色や形、持ち方など『自分の好き』を見つけてほしい」といい、持ち手の長さやステッチの色などのカスタマイズにも対応する。納品は約4カ月。
営業時間は11時~20時(最終日は19時まで)。8月17日まで。