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解体される体育館の床材を家具や雑貨に再生 自由が丘のインテリア店で販売

自身が手掛けたアップサイクル家具「RED 83」のベンチ「DEFENSE(ディフェンス)」に座るBLUE ON BLUE代表ジーリン・シュウさん

自身が手掛けたアップサイクル家具「RED 83」のベンチ「DEFENSE(ディフェンス)」に座るBLUE ON BLUE代表ジーリン・シュウさん

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 解体される体育館の床材を使ったアップサイクル家具「RED 83」が現在、インテリアショップ「ACME Furniture(アクメ ファニチャー) 自由が丘店」(目黒区自由が丘2、TEL 03-5731-9715)で販売されている。

扉の前面に床材を使ったキューブ型収納ボックス「キャビネットボックス」

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 1872(明治5)年開校、アジアで最初のインターナショナルスクールとして知られるサンモールインターナショナル スクール(横浜市)。築50年以上の老朽化で解体が決まっていた同校・旧体育館の床材を、新たに家具や雑貨として生まれ変わらせたのがインテリア・シリーズ「RED 83」。デザインや商品開発を手掛けるBLUE ON BLUE(同)が商品化した。

 同社は「伝統×モダン」をコンセプトに地方の伝統産業の復興や、廃材を再利用した家具の製作、ものづくりを子どもたちに学んでもらうプログラムなどに取り組んでいる。代表のジーリン・シュウさんは同校の卒業生。「思い出が詰まった母校の体育館の床材をただの廃材にしたくない」と、不用品の特性を生かして新たな付加価値を加えて生まれ変わらせる「アップサイクル」の視点で「RED83」シリーズを立ち上げた。

 床材には良質なサクラの木が使われており、シュウさんは「年1~2回ワックスがけもしていたので床材は良い状態だった。逆に、その素材の味を邪魔しないよう自分のデザインを出すのに苦労した」と振り返る。「デザインには『色』を使うのが私のスタイル」というシュウさんは、床に貼られていた「コートライン」からインスピレーションを受け、カラフルで遊び心のあるボックスやテーブルなどをデザイン。ビンテージ家具を手掛ける「アクメファニチャー」とコラボし、職人たちによる手作業で家具として新たに生まれ変わらせた。

 扉の前面に床材を使ったキューブ型収納ボックス「キャビネットボックス」(4万5,000円)は、カラフルなコートライン同様、扉を囲むフレームもブルーやジェイドグリーンなど全6色を用意。扉の裏に施した床材の反りを防ぐ反り止め部分もカラフルに仕上げた。シュウさんは「箱を使ったパーテイションで空間を作ったり、色をカスタマイズしたりして遊んでほしい」とも。

 床材とアイアンを組み合わせたテーブル・ベンチ(全8色、10万円~)は、各アイテムに「3ポインター」「アンダーハンドサーブ」など球技を連想するユニークな名前が付けられ、床材に貼られたコートラインのテープもそのまま生かして天板や座面として磨き上げた。

 写真立てやタブレットスタンドとしても使える「サイドライン」(全3サイズ、2万5,000~3万5,000円、以上税別)は、サクラの木目が美しく残っている床材の裏面も見えるのが特徴。床として使われていた前面との経年変化も楽しめる。

 「木は生きている分、長く使える。家で身近なものとして使ってもらえたら」とシュウさん。商品は「受注生産」で、納品は約2週間~1カ月。

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