![宮田織物の「綿入れはんてん」は現代にフィットしたデザインが特徴で、ダウン代わりに着こなす人も](https://images.keizai.biz/jiyugaoka_keizai/headline/1576747300_photo.jpg)
木綿織物の老舗が手掛ける「綿入れはんてん」を紹介する「宮田織物のはんてん展」が現在、日本製雑貨とアパレルのセレクトショップ「katakana 自由が丘店」(世田谷区奥沢5、TEL 03-5731-0919)で開かれている。
福岡県南部・筑後地方にある宮田織物は1913(大正2)年、九州の伝統織物「久留米絣(かすり)」の織元として創業。1965(昭和40)年ころから、日本の伝統的な防寒着「綿入れはんてん」も手掛けるようになった。布地のデザイン、織り、裁断、縫製までの工程を一貫して行い、熟練したスタッフが手作業で純国産の綿を入れ、手でとじる「手間のかかる仕立て」で仕上げるという。
同社のこだわりのものづくりに共感し、同展を企画した店主の河野純一さんは「当初は11月から2週間限定で展開予定だったが、まだ冬には程遠い気温だったにも関わらず反響が大きく、急きょ12月末まで期間を延長した」と話す。
従来のはんてんのイメージは四角いシルエットだが、同社のはんてんは身幅と袖幅が少しスリムにデザインされているのが特徴という。「そのまま着て外出しても一見すると、はんてんだとは分からないほどで、軽さと温かさが癖になる。ダウンと同じような感覚で着こなす若者も増えているそうで、現代にフィットしたデザイン」と感心する。
取り扱うのは、同社のオリジナル素材「和木綿」を使い、生地の色合いや柄、形をモダンにした「和モダンシリーズ」で、シンプルな表地の「白根袢天」(1万2,000円)、チェック柄の「結袢天」(1万5,000円)、格子柄で半袖型の「枇杷やっこ」、袖なし型(ベスト)の「冬芽ロングポンチョ」(1万2,000円)や「山並みロングポンチョ」(1万3,000円、価格は全て税別)など。
「ご自分の分を買って家で着ていたところ、それを見たご家族から『欲しい!』という声が上がって後から家族全員分をそろえたお客さまもいたほど。中綿の綿は打ち直しもできるので、長く着られる。ぜひこの冬は、はんてんでぬくぬくと温かく過ごしていただけたら」とも。
営業時間は11時~20時。12月30日までの予定。