東急電鉄(渋谷区)が1月15日、東急東横線・目黒線田園調布駅で「田園調布駅旧駅舎復元20周年記念乗車券」を販売する。
旧駅舎の歴史を振り返る写真を載せた「田園調布駅旧駅舎復元20周年記念乗車券」台紙裏面(写真提供:東急電鉄株式会社)
1923(大正12)年、同社の前身「目黒蒲田電鉄」が目黒~丸子(現:沼部)間に鉄道を開通した時に建設された旧駅舎。「マンサード・ルーフ」と呼ばれる欧州中世紀の民家をモデルにしたとされ、扇状に広がる田園調布の街並みの要部分に建つ駅舎の特徴的な屋根の形は、街のシンボルとして親しまれてきた。
1990年(平成2)年の目蒲線改良工事および東横線複々線化工事の一環で実施した同駅改良工事に伴い、旧駅舎は解体されたが、地元民からの強い要望と歴史的建造物の保存の観点から、2000(平成12)年に旧駅舎外観を復元した。改良工事で駅は地下化したため、復元後は駅舎としての機能は持たず、地下駅上部に整備された東西自由通路やショッピングセンター「東急スクエアガーデンサイト」の玄関口となっている。
記念入場券は、「D型券」と呼ばれる硬券(縦3センチ、横8.8センチ)で大人6枚セット。旧駅舎の歴史を振り返る写真を載せた専用台紙付き。販売部数は1500部で、価格は1セット800円。1人5セットまで購入できる。
購入特典として、オリジナルデザインのエコバッグを進呈するほか、抽選で60組(1組2人)を「旧駅舎見学および特別列車ツアー」に招待する。ツアーは3月20日に開催予定で、集合時間・場所の詳細は「当選者にその場で案内する」ミステリーツアーとなっている。