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自由が丘の傘ブランドが「山手線駅名標」をデザインした折り畳み傘販売へ

折りたたみ傘「ポケフラット 山手線駅名標傘」を考案したシューズセレクションの土屋博勇喜さん

折りたたみ傘「ポケフラット 山手線駅名標傘」を考案したシューズセレクションの土屋博勇喜さん

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 国内シェアトップの傘ブランド「Waterfront(ウオーターフロント)」を展開するシューズセレクション(目黒区緑が丘2)が7月1日、JR東日本リテールネット(新宿区)とコラボした折りたたみ傘「ポケフラット 山手線駅名標傘」の販売を始めた。

山手線全駅分の「駅名標」をデザインした傘ケース一覧

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 収納時の厚みが2.5センチと薄さに特化した折り畳み傘「ポケフラット」をベースに、山手線全30駅のプラットホームに設置されている「内回り」「外回り」駅名表示看板を傘ケース両面にリアルにデザインした同商品。

 考案したのは同社社員で、傘の魅力を広く伝える「傘ソムリエ」として傘やレイングッズの開発・監修などを手掛ける土屋博勇喜さん。市場調査で山手線を利用した際に駅名表示看板を見るうちに「ポケフラット」の平べったい傘ケースと形が似ていることに気付き、「ケース部分に駅名標をデザインしてみたら面白いのではないか」とアイデアが浮かんだのが開発のきっかけという。

 土屋さんは「自分で発案したものの、そこからが本当に大変だった」と振り返る。土屋さんを含む数人の社員で手分けして各駅に設置された駅名表示看板を一枚一枚撮影してデザイン画を作り、それを元に傘ケースのサンプルを作ったが、微妙な色の違いや印刷面にズレ・にじみなどの課題があったという。

 「そもそも海外にある生産現場の作り手は駅名表示看板自体見たことがないので、最初から細かく説明して理解してもらう必要があった」と土屋さん。色やフォントを正確に再現すべく納得いくまで何回もやり直し、通常の制作期間の2倍となる約1年がかりで完成した。

 ポリエステル生地で作られた傘ケースを見てみると、通常の物と比べて厚みがある。これは通常のケースでは傘本体のグリーン色(=山手線カラー)が透けて見えてしまうため、ケース表面の「看板の白地」を再現するため生地を二重にしたという。「普通はここまで傘のケース制作に時間を掛けることはない。もはや『傘の洋服』を作ったと言ってもいいくらい」とほほ笑む。

 全駅共通デザインとなる傘本体のネームバンド部分には、駅名標の山手線ラインカラー・中央部分に表示された「路線案内色」を配置するなど細部にまでこだわった。「各駅の駅名標デザインを見比べて、いくつも集めてみたいと思っていただけたらうれしい」とも。

 価格は1,500円(税別)。収納時の傘サイズは約23.2センチ×6センチ×2.5センチ(厚さ)。重さは約178グラム。山手線駅に出店する「NewDays」「NewDays KIOSK」で取り扱うほか、上野駅と「Waterfront」の旗艦店「Waterfront JIYUGAOKA / TOKYO」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-2108)のみ全駅分をラインアップする。

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