自由が丘経済新聞の2020年PV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う地域経済への支援策を伝える記事「目黒区民に『めぐろ地元のお店応援券』 プレミアム率50%で総額15億円発行」だった。
ランキングは今年1月1日から12月10日までに配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 目黒区民に「めぐろ地元のお店応援券」 プレミアム率50%で総額15億円発行(7/30)
2. ハワイ発クレープ専門店「クレープス・ノ・カ・オイ」 自由が丘に海外1号店(6/19)
3. 自由が丘に食パン専門店「銀座に志かわ」 目黒区に初出店、都内9店舗目(4/29)
4. 目黒・鷹番の出版社が「こびと大図鑑」をネットで無料公開 コロナ休校受け急きょ企画(3/14)
5. 自由が丘にモンブラン専門店「栗歩」 能登産和栗使った無糖モンブラン限定20食(7/28)
6. 自由が丘に「クラフトビールが飲める本屋」 オンラインストアを先行オープン(5/2)
7. 自由が丘の傘ブランドが安価な折り畳み傘販売へ 消費量世界一の日本人に傘携帯啓発(1/25)
8. 駒沢通りに「コメダ珈琲店」と東京初出店の和業態「おかげ庵」の併設店 モーニングも(3/12)
9. 自由が丘の「純オーガニックコットン」専門店 端切れで作る「マスク」キット販売へ(3/9)
10. 学芸大学駅に食パン専門店「真打ち登場」 ロゴなどリブランディング、都内6店舗目(10/31)
1位の「めぐろ地元のお店応援券」は、新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込む目黒区内の飲食・小売り・サービス業店の利用を促すため、目黒区と目黒区商店街振興組合連合会が発行したプレミアム付き商品券。全国の自治体で同様のプレミアム商品券の発行が見られたが、中でも目黒区はプレミアム率を50%に設定したことから高い関心を集めた。
例年のランキング上位は、フードフェスなどの大型イベントを伝える記事が見られるが、今年は新型コロナウイルスの影響でイベントも次々と中止に。併せて、店舗の開業予定にも遅れが見られるなど、全国的な知名度に比べると商圏は決して大きくはない自由が丘エリアにとって地域経済面で大きな影響をもたらした。
そんな中でも、ハワイ発クレープ専門店「クレープス・ノ・カ・オイ」(2位)、モンブラン専門店「栗歩」(5位)のスイーツ店舗、「銀座に志かわ」(3位)、「真打ち登場」 (10位)の食パン専門店、「コメダ珈琲(コーヒー)店」「おかげ庵(あん)」併設店(8位)のフード系ニューオープンがランクインし、話題を集めた。
このほか、新型コロナで長期休校を余儀なくされた子どもたちに本を読む楽しさを伝えた「こびと大図鑑」ネット無料公開(4位)、本を通じてコミュニティーづくりの場を目指す個人書店「クラフトビールが飲める本屋」(6位)、自由が丘の傘ブランドが取り組む「安価な折り畳み傘販売へ」(7位)など社会の変化に合わせた取り組みも見られ、今後の期待を感じさせるニュースもあった。