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書籍「天童木工」刊行-深沢のオフィシャルショップなどで販売

1950年代から日本の名作家具を作り続けてきた「天童木工」の技術と魅力が明かされる一冊

1950年代から日本の名作家具を作り続けてきた「天童木工」の技術と魅力が明かされる一冊

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 家具・インテリア用品などの設計製造販売を手がける天童木工(山形県天童市)の歴史と作品を紹介する書籍「天童木工」(美術出版社)が3月下旬発売され、同社オンリーオフィシャルショップ「天童木工PLY(プライ)」(世田谷区深沢4)で販売している。

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 天童木工は、日本のモダンデザインのパイオニア、柳宗理(やなぎ・そうり)、長大作(ちょう・だいさく)、水之江忠臣らの名作家具を製造したメーカーとして知られ、家具以外でもトヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」の本木目ステアリング製造を手がけるなど、卓越した技術力で高い評価を得ている。オフィシャルショップ名の「PLY」は、同社の成形合板(ply wood)技術に由来するもの。

 著者は、同社木工開発部に40年近く勤めた菅澤光政さん(現・東北芸術工科大学非常勤講師)。同社の名作「ロッキングチェア」のデザイナーでありながら、技術者としても名作家具の製作に携わってきた。

 初の体系的な書籍が生まれたきっかけについて、同店スタッフは「数年前、名作家具やデザイナーとのエピソードを当店ホームページ上で菅澤さんに連載していただく予定だったが、書籍にすることでより多くの方々に『天童木工』を知っていただけるのではないかと今回の出版が決まった」と話す。

 同書は、メーカーの歴史をはじめ、同社が手がけた柳さんの代表作「バタフライスツール」ほか名作家具を取り上げてその工法について解説。「世に出なかった幻の作品紹介や著名なデザイナーたちとの交流など、一般の方が読んでも興味深い内容と構成になっている。日本の家具デザインが好きな方にぜひ読んでもらえれば」(同店)。

 体裁は、A5変形判モノクロ208ページ。価格は2,205円。同店ほか全国主要書店などで販売中。「天童木工PLY」の営業時間は11時~20時。水曜定休。

天童木工PLY
天童木工
美術出版社
柳宗理さんデザインの「ステンレスケトル」製造工程を紹介(六本木経済新聞)
日本人デザイナーによる日用品のショップ-柳宗理さんなど(六本木経済新聞)

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