食べる

田園調布に米粉シュークリーム専門店 小麦アレルギーの人に「安心とおいしさ」提供

シュークリーム専門店「米粉シュークリーム はづき」をオープンさせた押田貴史さん(右)とパティシエ・小林雅之さん(左)

シュークリーム専門店「米粉シュークリーム はづき」をオープンさせた押田貴史さん(右)とパティシエ・小林雅之さん(左)

  • 15

  •  

 シュークリーム専門店「米粉シュークリーム はづき」(大田区田園調布2、TEL 03-6459-7815)が10月6日、東急東横線田園調布駅東口エリアにオープンした。運営はhachi(目黒区)。

【写真】シューケーキ「ショートケーキ」

[広告]

 アレルギーにも対応した米粉スイーツ専門店「Sweets さつき」(目黒区碑文谷1)の姉妹店。もともと利用客だった押田貴史さんが社長となって、同店オーナーパティシエ・小林雅之さんと共に会社を立ち上げ、シュークリームに特化した新店をオープンした。

 押田さんの長男は0歳の時に小麦アレルギーと診断され、6歳となった今も食事制限を続けている。「Sweets さつき」のアレルギー対応ケーキの存在を知った押田さんが「せめて誕生日くらいはプロが作るおいしいケーキを食べさせたい」と購入すると、「息子はおいしいと喜び、食後も全く症状が出なかった。味も、小麦の代替品というよりも『米粉でこんなにおいしいケーキがあるのか』と驚かされた」という。そこで、「私たちと同じ悩みを持つ家族に米粉のお菓子を届けられたら」と同店の小林さんに声を掛けたところ、店舗展開を視野に入れていた小林さんと意気投合し、開店にこぎ着けた。

 場所は六間通り沿いにあるビル路面で、店舗面積は約20坪。対面式テークアウト専門店で、店内はカウンター越しにガラス張りのキッチンが見える開放的な雰囲気に仕上げた。

 シュークリームのメニューは現在、12種類ほど。シュー生地に使う米粉は、品種ごとの特性を生かして数種類をブレンドし、食感や味をコントロールすることで「米粉のおいしさ」を引き出しているという。

 ケーキ仕立てのシュークリーム「シューケーキ」は、「シュー生地のふたでクリームをすくって食べた後は、土台にかぶり付いて食べてほしい」と押田さん。フレーバーは定番の「ショートケーキ」(590円)をはじめ、「ほうじ茶香る抹茶大納言」(460円)、「ラ・フランス」(480円)、「渋皮栗モンブラン」(590円)など全6種を用意する。

 注文を受けてから生地にクリームを注入することで、シュー生地のサクサク食感が長く楽しめるよう工夫した「オーダーシュー」(プレーン、チョコ、ソイ=各330円)、一度焼いたシュー生地にクリームを詰めて2度焼きすることでタルトのような食感が楽しめるという「ベイクドシュー」(チョコ、チーズ=各310円、アップルシナモン=320円)もそろえる。

 押田さんは「小麦アレルギーはもちろん、グルテンフリー志向の人やそれ以外の人にも食べてほしい。お客さまからの声やパティシエのアイデアを取り入れ、今後メニューを増やしていきたい」と話す。「ゆくゆくは乳や卵のアレルギーに対応したシュークリームも作れたら」とも。

 営業時間は9時~18時(売り切れ次第終了)。火曜定休(祝日の場合は営業)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース