高知県の清流、仁淀(によど)川の地域の特産物を紹介する「仁淀川物産展」が11月27日・28日、私設図書室「読書空間みかも」(世田谷区奥沢2、TEL 03-3718-2011)で開かれる。
奥沢の住宅街にある同図書室は2006(平成18)年にオープン。築約100年の木造和洋折衷住宅の一部を開放したもので、自由が丘で古書店「まりら書房」(現在は閉店)を経営していた町田恵美子さんが開設した。建築当時の部材や照明が今も使われ、「昭和の雰囲気」も楽しめる図書室として愛されている。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言が都内に発出中は、同図書室も休館を余儀なくされたが、今回の同イベントで運営を再開する。
仁淀川は、その透明度の高さで水面と川底が青く輝くことから「仁淀ブルー」と呼ばれ、国土交通省が2019(平成31)年に発表した全国の1級河川を対象にした水質調査では「水質日本一」にも選ばれている。その川の恵みを受けた同地域の特産物を販売する同イベントは、今回で7回目。
出展するのは、土佐和紙を中心に地元で作られた染め紙や紙雑貨を取り扱う「ペーパーラボ」、高知では唯一の鍛冶で土佐打刀物のはさみを専門に製造する「笹岡鋏(はさみ)製作所」、かつて県内で有数の生産量を誇った茶所、沢渡の茶農家・岸本憲明さん、地域の特産品・日高村フルーツトマトを使った手作りトマトソースなどをそろえる「日高わのわ会」など。会期中には、「ペーパーラボ」店主と「笹岡鋏製作所」の鍛冶師も来場する予定。
開催時間は、27日=11時~16時、28日=10時~16時。会期中は入館無料。