「西村めぐみ 切子ガラス展」が5月11日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。
【画像】「西村めぐみ 切子ガラス展」展示作品から切り子皿「風祭」
西村さんは、全国有数のガラス工房「切子ガラス工芸研究所たくみ工房」(大阪市)に所属する切り子作家。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後はグラフィックデザインの仕事を手がけてきたが、切り子ガラスに魅了されて2003(平成15)年、同工房代表の高橋太久美さんに師事。切り子作家へと転身した。
「従来のキラキラとした切り子ガラスとは違う、今までにない自分らしい切り子ガラスを作りたい」と考える西村さん。細い線群の重なり合いや直線をずらして描くことで生まれる曲線模様、それらを組み合わせた図形など、いずれの作品も独創的なデザインが目を引く。
全ての作品は、木盤やコルクなどを使った「手磨き」の技法で制作。同工房によれば、薬品でガラスの表面を溶かして磨く「酸磨き」に比べ「鋭いエッジが得られて一層輝く」のが特徴という。
西村さんの個展は東京初開催となる。「日本伝統工芸近畿展」(2017年)入選作の切り子皿「Blue Composition」をはじめ、数々の工芸展で入賞、入選した作品を展示するほか、暮らしの器200点以上を展示販売する。青色のグラデーションが美しい切り子杯「Pakipaki」(1万4,000円~)など。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月17日まで。