アーティスト金子潤さんの個展が5月14日、自由が丘駅前のギャラリー「DIGINNER GALLERY(ディギナー・ギャラリー)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-1517)で始まる。
【画像】アーティスト金子潤さんの作品から「ネコ」(2022年)
金子さんは1976(昭和51)年福島県生まれで、現在も福島を拠点に活動する。アートワーク制作を中心に、これまでにCDのアルバムジャケットや雑貨の制作、ファッションブランドとのコラボレーションなどを手がけている。
印刷のようにも見える作品は、キャンバス地に黒一色で、無数のゆがんだ線の集合体によって描き出されている。作風について、金子さんは「ゆがんだ弱々しい無数の線でチクチク描いたものたちは、どこか1カ所でも切れてしまうと簡単に崩壊してしまう危うさがある一方、集まることで強さを増し、その集合は美しい文様を生み出すこともできる」とコメントする。
金子さんが同ギャラリーで個展を開くのは初めて。大小約150点の作品を展示する。店主の鈴木宏信さんは「(作品の)細かい線の集まりは規則性と複雑な絡み、まれにほつれたりもする。家族との日常、地域とのつながりを大事にする金子さんの作品には、人々が交じり支えあうような温かさが感じられる」と評価する。作品は販売も行い、「昆虫や動物などをモチーフにした日々の生活になじむ作品も多い」という。価格帯は2万円~10万円。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。月曜・火曜休廊。今月29日まで。