自由が丘のドライフルーツ専門店「アラカルト」(目黒区自由が丘1、TEL 03-5726-8773)が現在、限定商品「山梨産枝付きメルロー」を販売している。
2007(平成19)年創業の同店。経営するのは、ドライフルーツ好きが高じ、ついには本業にしてしまったという店主の藤重宏鷹さん。「当時、日本で販売されていたドライフルーツの多くは外国産で、着色料や防腐剤などが使われていた。『国産の果物を使った、おいしいドライフルーツが国内にあるのでは』と考えたのが創業のきっかけだった」と振り返る。
取りそろえる商品は国産品が中心。直接農家と契約し、収穫した果物を山形県内の自社工場で、無添加で加工製造する。「きれいな果物のままドライフルーツにしたい」と見た目の美しさにもこだわり、乾燥温度に工夫を凝らす。「三重産せとかみかん」「石垣島産パイナップル」「高知産ジンジャー」などの商品が人気だという。
毎年秋限定で販売する「山梨産枝付きメルロー」は、甲州産の赤ワイン用ブドウ品種・メルローを枝付きの状態で1房まるごと収穫し、乾燥させたもの。藤重さんによると、メルロー種は通常、新鮮な状態では市場にほとんど出回らないという。
収穫作業は藤重さんも参加し、ブドウの状態を目視で確認。「今年は房が大きく、たわわに実った状態のものが収穫できた」と話す。素材そのもののおいしさを楽しんでほしいと砂糖や防腐剤などの添加物は使わず、房の内側と外側をむらなく乾燥させるため、約1週間かけてじっくりと低温で乾燥させて仕上げた。
「ブドウ好きだけでなく、ワイン好きのお客さまにも好評を頂いている。枝付き干しブドウのインパクトを目で楽しみながら、ワインやシャンパンなどのアルコールと合わせることで大人の時間を楽しんでほしい」とも。
価格は2,480円。店頭とオンラインショップで取り扱う。