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駒沢・深沢で「歴史探索ツアー」 昭和の名建築・庭園を紹介

写真右上から時計回りに「駒沢大学禅文化歴史博物」「洋館(旧三越シルバーハウス)」の内部および外観、「オリンピック記念塔」

写真右上から時計回りに「駒沢大学禅文化歴史博物」「洋館(旧三越シルバーハウス)」の内部および外観、「オリンピック記念塔」

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 駒沢オリンピック公園総合運動場周辺地域の歴史や文化に触れる「駒沢周辺の歴史探索ツアー  駒沢・深沢にある名建築・庭園を訪ねる旅」が3月9日、開催される。主催は東京都スポーツ文化事業団(渋谷区)。

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 駒沢・深沢エリアに残る昭和時代の名建築の中から「駒沢大学禅文化歴史博物館」、駒沢大学・深沢校舎にある「洋館(旧三越シルバーハウス)」、駒沢オリンピック公園内にある「オリンピック記念塔」の3カ所を訪ねるツアー。講師は、駒沢女子大学教授・駒沢大学非常勤講師の皆川義孝さんが務める。

 駒沢大学禅文化歴史博物館は1928(昭和3)年、同校図書館「耕雲館」として完成。設計は、旧新橋演舞場、銀座ライオンビヤホール(現ビヤホールライオン銀座七丁目店)で知られる建築家・菅原栄蔵が手がけた。関東大震災後の建築物で、耐震耐久性を考慮したという鉄骨鉄筋コンクリート造り。建築の顔となるファサードは折れ曲がったびょうぶのように見え、これは稲妻型に壁をつなぎ合わせるデザイン工法「折板構造」を採用したという。1999(平成11)年、「東京都歴史的建造物」に選定されている。

 駒沢大学・深沢校舎にある洋館は1972(昭和47)年、百貨店大手の三越(現三越伊勢丹)が建設。近代数寄屋建築の名手といわれる建築家・吉田五十八が設計監修を手がけた。もう一つの建物・日本館と合わせ当時は「迎賓館」と呼ばれ、結婚式場や宴会場として一般公開されていた。1999年、同大学が敷地・建物を購入した。

 駒沢オリンピック公園・中央広場に立つオリンピック記念塔は、1964(昭和39)年開催の東京五輪第2会場となった同所の「管制塔」として使われたもの。旧ソニービルや国立歴史民俗博物館などで知られる建築家・芦原義信による設計で、高さ約50メートルのコンクリート造り。五輪当時は、最上階で警察官が交通規制に当たったという。

 開催時間は9時30分~12時。対象は高校生以上で、定員は30人。参加料は1,000円。申し込みは「スマイルスポーツ事業センター」ウェブサイトで受け付ける。

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