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自由が丘「メイド・イン・アース」がクラファン 次世代に和綿残すため

千葉県南房総市の農地で現在栽培している日本在来種の綿花「和綿」の様子

千葉県南房総市の農地で現在栽培している日本在来種の綿花「和綿」の様子

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 自由が丘のオーガニックコットンブランド「メイド・イン・アース」(世田谷区奥沢7)が現在、日本在来種の綿花「和綿」栽培を復活させるプロジェクトを進めている。

花が咲き終わると姿を見せる、和綿の綿毛部分「コットンボール」

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 「子どもたちの未来につながる、地球に優しい無農薬有機栽培綿(オーガニックコットン)を広めていきたい」と考える同ブランド。無農薬・無化学肥料で「和綿」を育てる楽しみを伝える「和綿の種ひろがるプロジェクト」を2003(平成15)年に始動し、活動に賛同した団体・個人2000人以上が和綿栽培に毎年参加している。

 かつては全国で、その土地の季候や風土に合ったワタ(和綿)が200種以上栽培され、衣服や布団などの素材として使われていたが、機械紡績による大量生産の影響で明治時代には激減。現在では、鴨川和棉農園(千葉県)の故田畑健さんが30年近くかけて全国から集めた約40種が存在するのみという。

 メイド・イン・アースの前田剛さんは「自分たちで和綿の栽培と収穫をしたことで、日本在来の和綿の個性や地産地消の良さを感じることができた」と話す。「現在自給率ゼロの和綿の栽培を復活させたい」。

 5月17日、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」でプロジェクト「日本の綿を残したい!~栽培からモノづくり、使うことで使うことで和綿を次世代へつなごう!~」を立ち上げた。目標額は100万円で、6月14日午後10時時点までに約29万円が集まった。

 集まった資金は、和綿の栽培収穫のために借りている千葉県南房総市の農地や農機具レンタルなどの賃借料、イベント運営費などに充てる。

 同時に、支援者へのリターン品(1,500円)として和綿の種子(約40粒)を配布することで、自宅や学校、職場、地域のグループなどで和綿を栽培する人を増やす。「鉢、プランターいずれでも簡単に栽培できる。2026年度までに栽培者3万人を目指したい」と前田さん。

 返礼品はそのほか、これまでに栽培・収穫した和綿を一部使って製作したガーゼハンカチやオーガニックコットンTシャツなどのオリジナル商品や、和綿を使ってコースターを織るワークショップなどが和綿の種とセットになった「和綿グッズ」コース(全8コース、2,800円~2万7,500円)をそろえる。

 前田さんは「実際に栽培した和綿を使ったグッズを使うことでリアルに感じてもらい、栽培からものづくり、生産、消費までのサイクルを知ってほしい」とも。

 6月23日まで。

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