明治時代に流行した古典技法でプリント-等々力でアフリカの風景写真展

大藤健士 写真展「Africa」作品より、動物の肉がつるされたアフリカの民家の一風景

大藤健士 写真展「Africa」作品より、動物の肉がつるされたアフリカの民家の一風景

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 等々力の上野毛通りにある家具・雑貨店「巣巣(スス)」(世田谷区等々力8、TEL 03-5760-7020)で現在、「大藤健士 写真展『Africa』」が開催されている。

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 同展では、大藤さんがとらえたアフリカの風景をテーマに、水彩画の画用紙に顔料を使って絵画のようにプリントする技法「ガムプリント」で表現した写真作品26点を展示する。

 1970年生まれの大藤さんは、1990年代から写真家としての活動をスタートし、2003年に「キヤノン・デジタルクリエーターズ・コンテスト」ゴールド賞受賞、2006年には世界で最も権威ある写真コンテスト「インターナショナル・フォトグラフィー・アワード(IPA)」1stPlaceを受賞している。

 展示作品で用いられた印画技法「ガムプリント」は、19世紀半ばのフランスで実用化され、日本では明治期に流行したもの。作品はリトグラフやシルクスクリーン版画のような仕上がりが特徴。

 同展を企画した同店オーナーの岩崎朋子さんは「大藤さんから『明治時代に流行した写真技法で写真のプリントをしています』と初めてうかがったときは何のことか全く理解できなかったが、実際にその作品を見て、写真のもつ力強さと独特の技法によるプリントの味わい深さに強い感銘を受けた。ぜひ多くの方に作品を見ていただきたい」と話す。

 作品はA4サイズ、42,000円で販売する。そのほか大藤さんがアフリカ撮影旅行中に書いた手紙も冊子として展示する。

 営業時間は10時30分~18時30分。今月8日まで。

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