自由が丘北口の茶房ギャラリー「古桑庵(こそうあん)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-3718-4203)で6月6日、茶会イベント「第1回 茶農家のお茶会」が開催される。主催は農園茶専門サイト「お茶うけ屋」。
お菓子付きで静岡茶の飲み比べが楽しめる「茶農家のお茶会」(イメージ)
静岡県の茶農家5軒の生産者が参加する同イベント。それぞれの「自信作」である今年度の新茶を持ち寄って自らいれ、ワインのテイスティングと同じように飲み比べることで本物の日本茶のおいしさを知ってもらおうという試み。
日本茶には、一定の品質や価格調整のため産地や農園が異なる数種類の茶葉を配合した「ブレンド茶」と、茶畑の管理から栽培、製造までを一軒の農家で行う「単一農園茶」がある。茶会に参加する茶農家はいずれも単一農園で、畑作りや栽培方法、製茶方法など園主の考え方を反映した日本茶を生産しているという。
参加農園は、静岡県「しばきり園」「山水園」「竹内園」「マル覚渡邉製茶」「梅ヶ島の隠れ茶」の5軒。当日はこの中から好みの3農園を選び、生産者自らがいれた新茶を楽しみながら茶葉や急須の選び方などのレクチャーも受けられる。茶葉は30グラム=300円~600円で販売もする。
企画した同サイト運営者のかなざわゆうさんは、茶農家での農業研修や日本茶インストラクター取得などを経て、現在は日本茶の普及活動を行う「ティーライフ・ナビゲーター」の肩書で活動する。自著「東京の日本茶カフェ」(東京地図出版)の取材が縁で同茶房を知り、畳のある家屋でゆったりと日本茶を楽しんでもらいたいと会場に選んだ。
「本物のお茶のおいしさ、いれてもらったお茶のおいしさ、それ以上に誰かとお茶を介して語る楽しさを味わっていただこうというのが茶会の目的。興味はあるが味の違いが分からないという方にぜひ一度じっくり味わってもらいたい」とかなざわさん。同茶房から日本茶文化の発信を目指し、今後も継続して茶会を開く予定だという。
開催時間は10時30分~17時(受け付けは15時30分まで)。料金は、事前予約=1,575円、当日=2,000円(いずれもお菓子付き)。所要時間は約90分で、定員は100人。入場は事前予約者優先。詳細は同サイトで確認できる。