自由が丘北口・メイプルストリート沿いに「オークヴィレッジ 自由が丘ショールーム」(目黒区自由が丘2、TEL 03-5731-3107)がオープンして2カ月が過ぎた。
木肌の色合いを生かした各種おもちゃ、ナチュラルオイル仕上げのユニット家具シリーズ
同店は、1974(昭和49)年創業の木工総合メーカー「オークヴィレッジ」(岐阜県高山市)東京ショールームとして新宿から移転、リニューアルしたもの。「100年かかって育った木は100年使えるモノに」「おわんから建物まで」をコンセプトに、国産無垢(むく)材を使ったテーブルウエアやインテリア小物、おもちゃ、家具などをそろえる。
出店場所は旧「ラコンテ・モア」跡で、店舗面積は約110平方メートル。店内は木材の風合いを生かしたナチュラルカラーを基調に、ダイニングや子ども部屋などをイメージした空間レイアウトで「自然を取り入れたライフスタイル」を提案する。
店内奥には、木造建築も手掛ける同社のキッチンユニットや格子引き戸なども展示。ネジやくぎを使わずない「ほぞ」を駆使した木組みなど、「飛騨の匠(たくみ)」の技を受け継いだ本社の木工職人による卓越した技術にも触れることができる。
主な商品は、ヒノキやクロモジなど日本の森に生育する木から精製したアロマオイル「yuica」シリーズ(5ミリリットル=945円~)、子どもが誤って口に入れても安心なよう丁寧に面取りをして無塗装で仕上げたおもちゃ「コロコロアニマルズ」(全6種=1,890円、2,415円)やグッドトイ受賞の木琴「森の合唱団」(1万5,750円)、ツバメの羽を思わせるゆるやかなラインが特徴のテーブル&チェア「スワロー」シリーズなど。
テーブルウエアやアクセサリーなど生活に取り入れられる小物アイテムも多く、「まずは商品をさわっていただかないと木の良さは伝わらない。ぜひ木のぬくもりを感じてほしい。それだけでも癒やされるはず」と稲本弾店長。
資源をほとんど持たないと言われる日本だが、広葉樹を中心とした多様な森を人間の手で作り、木の成長を促すため発生する間伐材を有効活用すべきだと考える同社。「子ども一人、ドングリ一粒」を合言葉に、循環型の森作り活動にも力を入れている。
「モノを売るだけではなく、木の作品を通じて自然と共に生きる意義を皆さんと考え提案していく場所にしたい」とも。漆の塗り直しなど木に関する相談や注文などにも応じ、月1回のペースで森林や家具などに関する講座も予定する。
営業時間は11時~20時。水曜定休。