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駒沢で写真家アートユニットが初個展-不用になったカメラや洋服で作品制作

アートユニット・sosopの作品が展示された、ブックス&ギャラリー「SNOW SHOVELING」店内の様子

アートユニット・sosopの作品が展示された、ブックス&ギャラリー「SNOW SHOVELING」店内の様子

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 深沢不動交差点近くのブックス&ギャラリー「SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY」(世田谷区深沢4、TEL 03-6432-2576)で現在、アートユニット「sosoup(ソスープ)」の作品展「可愛(かわい)がったら捨てるの」が開かれている。

カメラマンでもあるsosoupが使わなくなったカメラをモチーフにした作品「SX-71」「SX-72」(写真下)

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 写真家の山本真人さんと新居明子さんが2010年に結成した同ユニット。主にジン(アートブック)を制作し、これまで東京をはじめニューヨーク、ロンドン、スイスなど各国のアートブックフェアに参加している。

 ジンを作り始めた当初から、「立体を含めた『世界に一冊しかない本』を作りたいと考えていた」と山本さん。たまたま通りがかった家の解体作業を見るうちに「かつて愛した不用品が捨てられていく運命を一冊の本として記録できないか」と考え、これまでアートの一手法として確立しているスクラップ&ビルドのスタイルに「レコード(記録)」のコンセプトを加えた展名シリーズが生まれたという。

 初開催となる同展では、カメラ本体や暗室用セーフライトなどのカメラ関連アイテムや着なくなった衣類など、2人が所有する不用品素材に手を加えた平面・立体作品7点を展示。

 作品「SX-71」「SX-72」は、以前使っていたインスタントカメラ「ポラロイド SX-70」本体にローラースケートを取り付けたもの。リードも付けてカメラを転がし、足元の目線で街を捉えた記録写真集も制作。合わせて一つの作品に作り上げた。

 いずれの作品も、不用物の運命はそのままに少し手を加えて新たな不要を生み出し、写真家がベースの2人ならではの「記録」の表現方法が目を引く。「最終的には、このシリーズのきっかけとなった『家』をモチーフにした作品を作ってみたい」とも。

 営業時間は13時~19時。水曜定休。2月10日まで。

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