見る・遊ぶ

自由が丘のギャラリーで豪フォトグラファーによる写真展 「海」テーマに

「ONE BLUE IS ENOUGH」展作品から、小さな浜辺の町で育ち、自然と共に暮らしてきたウッディ・グーチさんが捉えた「一瞬」の海の表情

「ONE BLUE IS ENOUGH」展作品から、小さな浜辺の町で育ち、自然と共に暮らしてきたウッディ・グーチさんが捉えた「一瞬」の海の表情

  • 0

  •  

 自由が丘駅前のギャラリー「DIGINNER GALLERY WORKSHOP(ディギナー ギャラリー ワークショップ)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-1517)で現在、オーストラリアの写真家ウッディ・グーチさんの個展「ONE BLUE IS ENOUGH」が開かれている。

ウッディ・グーチさん個展「ONE BLUE IS ENOUGH」会場の様子

[広告]

 オーストラリア・ヌーサ出身のウッディ・グーチさんは2014年、19歳で豪発バイク×サーフアパレルブランド「DEUS EX MACHINA」のメーンビジュアルに作品が起用され、現在は東京を拠点にグローバルな活動を展開している。

 グーチさんは少年時代、父親のカメラを借りてスケートボードを撮ったのがきっかけで「一瞬」を捉えることに興味を持ち、やがて自身が生まれ育った豊かな自然環境を被写体に選び、中でも「海」をメーンに独学で撮影経験を積んだという。

 同ギャラリー店主の鈴木宏信さんによると、グーチさんはシャッターチャンスを狙って長時間水中にいたことから低体温症に陥ったこともあるという。「さまざまな経験から、彼は自然光を捉える瞬間とシャッタースピードの駆け引きを得意としている」と話す。

 「ギャラリーでの個展は初めて」という同展では、大型作品を含む計22点を展示。サーフカルチャー誌の表紙などサーフ・フォトグラフィーを手掛けることが多いグーチさんが今回は趣向を変え、幾何学的に見える海の表情や無数の線の集合体に見える波のスケールなど、抽象的に海を表現した作品をセレクトした。

 鈴木さんは「普段の彼の写真は自然光を捉えた明るいものが多いが、今回の作品を見てみると、激しい波の姿に迫った作品では強さと同時に静けさをも感じさせる。特に『余白』のバランス感覚が素晴らしい」と評価する。「20歳という若さだけに今はピュアな感覚で被写体を捉えていると思うが、これから彼の作品がどう変化していくか。この先が楽しみなフォトグラファーの1人」とも。

 作品は販売も行う。フレーム付き大型作品は11万円~、中型作品で4万9,000円~、パネル作品は2万6,000円~。

 そのほか、東京在住のフランス人アーティスト・K-NARFさんとのコラボレートした作品(計3点)も展示する。K-NARFさんは100円ショップで購入できるような身近なアイテムを組み合わせて創る「ネオビンテージ」な作風が特長。今回はグーチさんの写真をプリントした紙に透明な梱包用テープを貼って一度はがしたものを再構成し、ユニークな作品に仕上げた。価格は9万8,000円(フレーム代込み)。

 開催時間は12時~20時(最終日は17時まで)。2月28日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース