「自由が丘オフィシャルガイドブック」発売-「街の百科事典」コンセプトに

「自由が丘オフィシャルガイドブック」は、632店舗掲載の「店ガイド(写真右)」と「街ガイド(左)」の2冊セットで700円

「自由が丘オフィシャルガイドブック」は、632店舗掲載の「店ガイド(写真右)」と「街ガイド(左)」の2冊セットで700円

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 自由が丘商店街振興組合(目黒区自由が丘1、TEL 03-3717-4541)は2月27日、自由が丘にある632店舗を網羅した最新ガイドブック「自由が丘 JIYUGAOKA OFFICIAL GUIDE VOL.24」(昭文社、700円)を発売する。

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 同書は、隔年発売の地元オフィシャルガイドブックとして人気を集めており、同書の前身「パンフレット自由が丘」発行から今年で50年目の節目を迎える。その記念となる最新号のコンセプトは、「自由が丘の百科事典」。店舗情報を紹介する実用書としての「店ガイド」の機能に、街の歴史や自由が丘にゆかりのある文化人へのインタビューなど読み物として楽しめる「街ガイド」を加えた、初の「箱入り2冊セット」となっている。

 街を紹介するガイドブックの類は、さまざまな出版社から毎年発行されているが、同書の大きな特徴は「地元主導型」である点。発行元は同振興組合、編集長はそのメンバーでもあり、地元で1948年(昭和23年)から続く本格古書店「西村文生堂」(自由が丘2)代表の西村康樹さんが務めている。

 メンバーの中でも若手の西村編集長は、本業での経験を生かして同書のリニューアルを次々と敢行。まず着手したのが「版型」。若い女性がハンドバックに入れて街歩きを楽しめるようにと、現在の小ぶりなB5判型へと変更した。また当初は地元向けの書籍だったものを、日本全国へ向けて「自由が丘」を知ってもらえるものにしたいと同書の市販化にも成功。書名にもオフィシャル感を持たせ、内容のイメージづくりも大事にした。その結果、市販化を始めた前々号からは、コンビニや地方書店での販売実績を上げるなど大きな動きを見せている。

 今号の見どころについて、西村編集長は「自由が丘の名前を全国区にしたベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』の著者・黒柳徹子さんにインタビューできたことは大きい。黒柳さんが通ったトモエ学園の創設者・手塚岸衛さんなどヨーロッパ帰りの文化人たちが戦前に次々とこの地に住み始め、今に続く街のカラーが作られていった。元は名もなかったこの地が『自由が丘』という地名になったのも、彼らの自由な発想=LIBERTYがあったことを知ってもらいたい」と話す。

 このほか自由が丘のスイーツ人気の立役者「モンサンクレール」の辻口博啓さんや、自由が丘にオフィスを構え「フェアレディの生みの親」として知られる元米国日産自動車社長の片山豊さんのインタビューなどもあり、今の自由が丘の気風も知ることができる。

 「最新号は、50年という長い年月をかけてやってきた本作りがたどりついた一つのかたち。自由が丘の宝である文化や歴史をリサイクルして、その香りをこれからも色濃く伝えていきたい」(西村編集長)とも。

 同書は、自由が丘エリアの書店やショップ、全国主要書店、コンビニエンスストアなどで販売される。問い合わせは同振興組合まで。

自由が丘オフィシャルガイド(ウェブ)西村文生堂

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