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「ピーコックストア自由が丘店」閉店へ 52年の歴史に幕、黒柳徹子さんもメッセージ

52年の歴史に幕を閉じる「ピーコックストア自由が丘店」外観

52年の歴史に幕を閉じる「ピーコックストア自由が丘店」外観

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 自由が丘で50年以上にわたり営業を続けてきたスーパーマーケット「ピーコックストア自由が丘店」(目黒区自由が丘2、TEL 03-3718-9761)が5月31日、閉店する。

【写真】来店客が書き込んだメッセージボードの様子

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 前身となる「大丸ピーコック」が1964(昭和39)年の関東進出1号店・青山店に続き、1968(昭和43)年にオープンした同店。会社の組織変更に伴い、2008(平成20)年に商号を現在の「ピーコックストア」に改称。2013(平成25)年の株式譲渡に伴い、J.フロントリテイリングからイオングループ傘下となり、現在イオンマーケット(杉並区)が運営を手掛ける。

 自由が丘北口エリア・学園通り沿いにある自由が丘店は、黒柳徹子さんのベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」の舞台となった母校・トモエ学園小学校の跡地として知られ、1988(昭和63)年には大丸ピーコック(当時)が道路に面した店頭の土地の一部を無償で提供し、同校同窓生らによって記念碑が建立されている。

 同社によると、閉店は店舗建て替えに伴うもの。現段階では、2023年に再出店を予定しているという。

 店では現在、1階~3階の通路に大型のメッセージボードを設置。ボードは、来店客に同店との思い出などを書いてもらうもので、長年にわたり近隣の住民らに親しまれてきたことから、「(同店は)私と同じ年。生まれた時からずっとピーコックと共に育ってきた。この姿が無くなってしまうのはとても悲しい」「おじいちゃんに連れてきてもらって、よく買い物をしたのが25年前…戻ってきてくれるのを楽しみに待っている」などと、思い出や感謝の言葉が数多くつづられている。

 トモエ学園小学校とその前身・自由ヶ丘学園の歴史を伝えるボードも掲示。「ここは私たちの楽園でした!」と1945(昭和20)年の東京大空襲で消失した同校に思いをはせ、「トモエがここにあったという記念碑は、ピーコックが大切に残しておいて下さいました」とつづった黒柳徹子さんからのメッセージを紹介している。

 営業時間は、地下1階・1階=8時~23時、2階~4階=10時~21時。日用雑貨や保存食品などを中心に閉店セールも展開中。

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