クロワッサン専門店「PLAT(プラット)」(目黒区八雲5)が10月6日、駒沢公園エリア・自由通り沿いに移転オープンした。
イートインメニュー「生ハム・チーズ・ルッコラのクロワッサンサンドイッチ」(750円)
同店は2019年、建築士・上林剛典さんが代表を務める建築事務所PLATが「まちに開いた建築設計事務所」をコンセプトに、三軒茶屋のアトリエに併設する形でオープン。シェアスペースのキッチンを使い、テイクアウト中心で販売を続けてきた。
移転先は、「東京医療センター前」交差点にほど近い自由通り沿い、旧「SORA八雲店」跡。旧店舗同様、建築事務所を隣に構える。ファサード部分にはテラス席(8席)を、店内にはイートインスペース(10席)を設け、「まちからテラスを通って室内に行く導線によって、来店する人々の気持ちが高揚する空間づくりを意識した」という。
クロワッサンの生地はブレンドした国産石びき粉を使い、加える甘みは少量の蜂蜜ときび砂糖のみ。「小麦本来の優しい甘みとバターの深いコクが際立つ生地」に仕上げるという。メニューは「クラシック」 (380円)、「アーモンド」(490円)、食事系クロワッサン「ハム&チーズ」(590円)など約8種。季節限定フレーバーも用意する。
このほか、全粒粉で仕込んだ天然酵母を使った「バゲット ルヴァン」(450円)、バター・牛乳不使用の「パンドミ」(1斤=620円)などのハード系ブレッドや、植物由来の原材料を使ったプラントベースの「PLTドーナツ シュガー」(380円)や「ココナツケーキ」(520円)などをそろえる。
イートインメニューでは、深いりのコーヒー豆を使ったエスプレッソ(600円~)やハンドドリップコーヒー(650円)のドリンク、11時からは「季節のスープ」(750円)、国産クラフト「生ビール」(フライドポテト付き、980円)、クロワッサンやバゲットを使ったサンドイッチ(680円~)も提供する。
同所への移転について、上林さんは「これまで店を開くという実践的なスタディーを通して、都市に必要な居場所とは何かを考え、空間としてアップデートする必要が出てきた。その時に、駒沢公園に隣接しながら静な住宅街に位置し、私たちが目指すべき空間表現ができるこの場所に出合った」と話す。「誰もが立ち寄れるリビングルームのような場所を作っていきたい」とも。
営業時間は7時~18時。火曜・水曜定休。