奥沢に全国初のフードマイレージカフェ-全メニューにCO2削減量を表示

食材と同様に、内装素材もできる限り「国産」にこだわった「ツチオーネ自由が丘店」店内

食材と同様に、内装素材もできる限り「国産」にこだわった「ツチオーネ自由が丘店」店内

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 有機食材の宅配・レストラン事業を手掛ける「大地を守る会」(本社=千葉市美浜区)は4月1日、同社初のカフェスタイルの新店「ツチオーネ 自由が丘店」(世田谷区奥沢6)をオープンした。

国産食材による「野菜たっぷりランチ」、CO2削減量は1.2ポコ(120グラム)

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 同店は、おむすびやぬか漬け、みそ汁といった「和」メニューがメーンのカフェ。食材は、フェアトレード品以外はほぼ国産で、全国に2500ある「大地を守る会」生産者会員による有機野菜や無添加食品、肉、調味料などを使用する。

 同社が2005年から取り組む「フードマイレージ・キャンペーン」を反映して、メニューには食材の輸送距離(=フードマイレージ)中に排出されるCO2量を「ポコ(poco)」と呼ばれる独自の単位で表示。1ポコ=100グラムのCO2に相当し、同じメニューを輸入食材で作った場合と比べてどれだけCO2量を削減できたかを知ることでき、「食べながら環境問題にも貢献してほしい」(同社)と提案する。

 出店場所は、東急大井町線九品仏駅前。店舗面積は120平方メートル、店内は「居心地のいいカフェ」をコンセプトに、できるだけ国産木材にこだわったナチュラルでシンプルな造り。床は北海道産カラマツ、テーブルは国産ナラ材、店内奥にある畳スペースは福岡県産の減農薬イ草を使用。座席数はテーブル席・畳スペース合わせて計40席。子ども連れの利用客用に授乳室やベビーカー置き場も用意した。

 主なメニューは、「おむすびセット(おむすび2個、みそ汁、自家製漬け物、番茶)」(600円)や「野菜たっぷりランチ(大皿、小鉢、ごはん、みそ汁)」(1,500円)などのセットメニューのほか、「旬の蒸し野菜盛り合わせ」や「仙台黒豚会の角煮」などの単品料理に加え、ベジタリアンやマクロビオティック向けメニューもそろえる。

 そのほか「季節のくだものタルト」「米粉のロールケーキ」などの各種オリジナルスイーツ、フェアトレードコーヒーや静岡産紅茶・緑茶、国産フルーツジュースなどのドリンク類、オーガニックビールや無農薬栽培米の純米大吟醸などのアルコールも。

 同店を一から作り上げた、カフェ統括マネージャーの佐藤真実さんは「和のメニューにこだわったのは、昔から日本人が食べてきたものには現代人に不足しがちな栄養素がふんだんに含まれているから。やはり私たちには和食が一番合う。国産食材による和食を食べることでCO2を減らせ、自然にも自分にも良い結果をもたらす。カフェを利用していただくことで、食の安全性や環境に対する関心のひきだしを増やしてもらえれば」と話す。

 営業時間は、平日・土曜=10時~22時、日曜・祝日=10時~18時。火曜定休。

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