星とその風景をとらえた「星景」写真展-田園調布のドッグカフェで

群馬県白根山で撮影した、暗雲星雲が入り乱れる夏の天の川の星景写真。湖面には天の川も映っている。

群馬県白根山で撮影した、暗雲星雲が入り乱れる夏の天の川の星景写真。湖面には天の川も映っている。

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 田園調布駅前・東急スクエアガーデンサイト北館にあるドッグスカフェ「Deco's Dog Cafe 田園茶房」(大田区田園調布2、TEL 03-3722-5033)で現在、写真家・飯島裕さんの写真展「星露光彩」が開かれている。

富士山にかかった笠雲を「明けの明星」が照らす神秘的なシーン

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 1958(昭和33)年生まれの飯島さんは、1969(昭和44)年のアポロ11号月面着陸時に天体望遠鏡で月を見たことをきっかけに宇宙の魅力に取り付かれ、1972(昭和47)年のジャコビニ流星群出現時には自身初の天体写真を撮影。その後、大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業、広告制作会社のカメラマンを経て、ハレー彗星が回帰した1986(昭和61)年にフリーの写真家として独立。現在は広告、雑誌、書籍のほか国立天文台の広報写真などの撮影も手がけている。

 同展は、最近では「星景写真」と呼ばれている星空と地上の風景をとらえた作品14点を展示。関東周辺をメーンにすべて国内で撮影されたもので、夜明けの富士山頂を照らす明けの明星の様子など神秘的な星の光と静寂感のある風景が表現されている。「冬場などはよく晴れると氷点下20度近くなることもある。そんな時にキラキラまたたく星はまた格別」(飯島さん)。

 自身が追い続ける「星」の魅力について、飯島さんは「星はもちろん曇っていては見えないし、市街地の明かりがあるだけでも見えづらくなる。そんなほのかな光だが、写真に撮ってみると想像以上に鮮やかさ、美しさがあることにいつも驚かされる」といい、「星を見て感じることや考えることは人それぞれだと思うが、来場された方の星を見上げる機会が増えるきっかけになれれば」と期待を寄せる。

 展示作品は販売も行う。価格は展示内容と同じA3サイズ=30,000円(額装含む)。そのほか同展作品も含まれたオリジナル卓上カレンダー(500円)も販売する。

 営業時間は10時~20時。12月25日まで。

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