
コミュニケーション事業を手がけるベンチャー企業「室町屋」(世田谷区奥沢4)は1月下旬、手づくり作品の売買サイト「みんなのハンドメイド作品市場『BAUry(バウリー)』」をオープンした。
同サイトは、アクセサリ-、インテリア、洋服、雑貨などを製作するハンドメード作家とそれらの購入希望者に売買の場を提供するもの。作家は、サイト内にギャラリーを置くスタイルで作品を出品販売できる。同社では、2005年にアメリカでオープンして人気を集める手作り作品売買サイト「Etsy」に次ぐ、日本最大級のオンライン・ホビー市場を目指す。
サイト利用料金は、購入者は無料、出品者は月額350円の店舗出店料と、5%の販売手数料のみ負担するだけで「コーヒー約1杯分の費用で出店できる」(同社)のが売り。ホビー関連企業などからの広告収益を見込み、作家の出店費用負担を抑える仕組み。
設立のきっかけについて、同社の長岡吾朗社長は「母が、手作りが大好きでいろいろなものを作ってはみんなにプレゼントして喜ばれていたが、せっかく作ったものをたんすの肥やしにしてしまうことも少なくなかった。そうした作品も立派な『商品』になるのではないかと考えた」と話す。
不況の影響で強まる「巣ごもり消費」を背景に「手作り」志向が高まり、手作りキットなどの材料を取り扱う店舗が活性化、人気を集めている。しかし手作りの良さが評価される反面、ハンドメード作品の流通方法は限られており、主流となっている「レンタルボックス」などは委託料の負担も大きい。
「月額料金が格安でおしゃれな流通ソフトを作れば、ハンドメード業界全体の活性化につながるはず。日本は『ものづくり大国』と言われるだけあって、アマチュアの方でもレベルの高いハンドメード作品を手がけている。そうした作品を地域から全国レベルで流通させていきたい」と長岡社長。将来的には、同サイトから手作り作家の教室や手作りが楽しめるラボなどのスペースを立ち上げることも視野に入れているという。
同サイトでは、初年度から約3年間で約10万人の会員獲得と5,000万円の取扱高を目指す。