「妖怪」をモチーフに人間模様を描いた作品展-奥沢のギャラリーで

馬籠伸郎作品展より、空に集う妖怪の姿を描いた「東西南北II」

馬籠伸郎作品展より、空に集う妖怪の姿を描いた「東西南北II」

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 自由が丘南口エリアにあるギャラリー「もみの木画廊(世田谷区奥沢6、TEL 03-3705-6511)」で4月2日より、馬籠伸郎さんの個展が開かれている。

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 1976(昭和51)年東京生まれの馬籠さんは、2002年多摩美術大学大学院卒修士課程日本画専攻を修了。在学中より個展やグループ展で活動、病院の壁画やCDジャケットの制作なども手がけている。

 馬籠さんの作品のメーンモチーフとして登場するのが「妖怪」。これは人間の日常に潜む不安感や人間模様を擬人化したもので、「人間が持つネガティブな部分を払しょくさせるような作品を描きたい」(馬籠さん)と、日本画と西洋画の技法を用いた独特の作風で、晴れ渡った青空に集う妖怪の姿をコミカルに描き出す。

 出展作品は、昨年から今年にかけて制作された「妖怪」「天狗」「空」がモチーフの新作がメーン。0号サイズ(14×18センチ)の小品から、130×160センチ大の大作まで十数点を展示する。そのほか会場にはモニターを設置し、作品の一部にも見られる線描画のタッチを生かした抽象画作品なども紹介する。

 「とかく『絵を見る』というとどこか堅苦しい感じがあると思うが、今回の作品展では遊園地で遊ぶように絵の中で楽しんでもらえればと実験的な試みも仕掛けている」と馬籠さん。

 営業時間は11時~19時。4月8日まで。

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