今年整備された自由が丘駅前広場内での自転車利用や車両駐車禁止、営業用ビラ配りなどの迷惑行為を街独自に規制ルール化した「じゆうがおかルール」が7月16日より、適用される。ルール作りを行ったのは自由が丘商店街振興組合(目黒区自由が丘1)、ジェイ・スピリット(同)など。
自由が丘駅前広場の利用を街独自に規制ルール化した「じゆうがおかるーる」
これまで街は、定期的に安全パトロールや道路上に置かれた営業用看板の撤去活動など行ってきたが、「どうしても街だけでは対応しきれない課題も多く、目黒区や行政も含めた条例化が必要だった」と、同社まちづくり事業部部長の平井泰男さん。
規制対象となるのは、「自転車の利用方法」「トラック、タクシー、乗用車の駐車禁止」「営業用のビラ配り・勧誘・物品販売」「営業用の置き看板・のぼり旗などの設置」「路上喫煙禁止区域内での喫煙」の5項目。
一例として、「自転車」の項目では、歩行者天国の実施時間帯は車道でも自転車を降りて歩く、駅前広場に面する店舗などで買い物時に駐輪する場合には「お買い物中」カードを店舗から受け取って自転車に取り付ける、などの新しいルールも定められている。
「過去に実施した交通社会実験で、自由が丘の街は駅から目的地まで100メートル内で到達できる場合がほとんど、との結果が出ている。乗用車などの駐車は目的にかかわらず駅前広場では『禁止』とし、周辺の駐車場に止めていただき街を歩いていただきたい」(平井さん)。
ルール違反に対して過料の罰則などは科さないが、目黒区と碑文谷警察の協賛を得ており、違反者へは規制内容を明記した縦10.5×横7.5センチ大の「イエローカード」を渡してルールの周知を高めていく考え。「良い街をつくりたいとの地元の願いが込められているのが『じゆうがおかルール』。人が集まる駅前広場を気持ちよく使えるよう、皆さん一人ひとりにご理解のうえ、ご協力をお願いしたい」とも。
同ルール内容と周辺駐車場マップを記載したリーフレットも作成した。街のイベント時などに配布するほか、自由が丘インフォメーションセンター(TEL 03-5731-7274)での配布も予定している。