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気鋭・女性日本画家が作品展-都立大駅周辺2会場で同時企画

酒井ゆみ子
 「愉 yu」(2013年)

酒井ゆみ子 「愉 yu」(2013年)

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 東横線・都立大学駅前のギャラリー「Quantum Gallery & Studio」(目黒区中根2、TEL 080-5009-5212)、目黒通りにある額装・額縁専門店「newton」(八雲1、TEL 03-3723-1230)で11月30日から、日本画家・酒井ゆみ子さんの作品展「べに」が開かれる。

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 東京生まれの酒井さんは女子美術大学短期大学部造形科卒業後、元・多摩美術大学名誉教授・市川保道氏に日本画を師事。1998年から毎年個展を中心に作品を発表し、2011年フランス画壇の登竜門とされる「ル・サロン展」に入選したほか、パリを代表する公募美術展「サロン・ドートンヌ」に2012年、2013年と連続入選を果たしている。

 酒井さんの作風は、従来の日本画に見られる花や鳥などのモチーフを使った具象画ではなく、酒井さん自身の世界観を強く打ち出した抽象画。日本古来の岩絵の具を使い、銀箔(ぎんぱく)金箔(きんぱく)をこすり、削り、洗った上からさらに岩絵の具を乗せる工程を繰り返すという独自の技法で描く。

 「数年前に彼女の作品に出会い、作品の中に美しさ・はかなさ・華やかさ、そして女性らしさを巧みに表現している点に共感した」と話すのは、企画したアートディレクターHortaの増沢隆樹さん。同展では「はな散りゆく果て」をテーマに新作を発表する。

 「街を回遊しながらアートを身近に楽しんでもらいたい」と、第1部(12月6日まで)は両会場で作品を展示し、第2部(12月7日・8日)ではメーン会場に全作品を集めて展示。

 メーン会場となるQuantum Gallery & Studioでは30号~80号の大型作品計5点を中心に、小作品を加えた構成に。同ギャラリーオーナーの田村融市郎さんもデザインなどに参加し、「作品1点1点をゆっくり丁寧に鑑賞できるように独特な空間構成にこだわった」という。

 サブ会場のnewtonでは、小作品を中心に10数点を展示。同店店主で額装家の鷹箸廉さんの協力で「フレームワークを含めた見せ方に注目してほしい」とも。

 開催時間は11時~19時。12月8日まで。

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