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気鋭の画家・絵本作家ミロコマチコさん原画展-学芸大駅の古書店で

挿画や作中の絵として使われたミロコマチコさんの原画が展示された「『きみの町で』巡回展 in 学芸大学」の様子

挿画や作中の絵として使われたミロコマチコさんの原画が展示された「『きみの町で』巡回展 in 学芸大学」の様子

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 学芸大学駅東口の古書店「SUNNY BOY BOOKS」(目黒区鷹番2)で現在、画家・絵本作家ミロコマチコさんの原画展「『きみの町で』巡回展 in 学芸大学」が開かれている。

古書店「SUNNY BOY BOOKS」ウインドーに描かれたミロコマチコさんの作品(一部)

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 ミロコさんは1981(昭和56)年大阪生まれ。23歳の時に独学で絵を描き始め、各地の個展やグループ展で作品を発表。主に動物を描いた作品が多く、そのダイナミックな作風が高く評価され、「第6回ピンポイント絵本コンペ」(2005年)入選など多数受賞。絵本作家としてのデビュー作「オオカミがとぶひ」(イースト・プレス)は、国内で出版された絵本の最高賞にあたる「第18回日本絵本章大賞」(2013年)を受賞している。

 同展は、ミロコさんが装画と作中の絵を担当した作家・重松清さんの著書「きみの町で」(朝日出版社)の原画約12点の展示をメーンに、そのほかミロコさんの著作本やグッズなども展示販売する。

 以前からミロコさんの作品に注目していたという店主の高橋和也さん。「いつか当店でも『きみの町で』巡回展を開催したいと思っていた」といい、その思いを知ったミロコさんが同店のウインドー(162.5センチ×128センチ)一面を使ってサバンナの絵を特別に制作。ミロコさんの世界観が道行く人からも間近に感じられ、同展の見どころの一つとなっている。

 「きみの町で」は、元は絵本「こども哲学シリーズ」(同社)の付録として描かれ、収録作品「あの町で」は東日本大震災が題材となっている。「子どもたちが考える『知るって、なに?』『自由って、なに?』『自分って、なに?』など、大人の私たちでもすぐに答えることのできない、また答えのない問いが書かれており、ミロコさんの絵と相まって広く長く読まれであろう一冊」と高橋さん。

 営業時間は、月曜・火曜・金曜=13時~23時、水曜・木曜=15時~22時。土曜・日曜・祝日=12時~21時。同展は4月3日まで。

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