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駒沢「東京ラーメンショー」第2幕-注目は「佐野実」「大行列店コラボ」

故・佐野実さんの「支那そばや」創業時の味を弟子たちが復刻再現した「佐野実の醤油らぁ麺」

故・佐野実さんの「支那そばや」創業時の味を弟子たちが復刻再現した「佐野実の醤油らぁ麺」

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 駒沢オリンピック公園中央広場(世田谷区駒沢公園1)で10月30日、日本全国のご当地ラーメンが一堂に集まる日本最大級のラーメンイベント「東京ラーメンショー2014」第2幕が始まった。

「中華蕎麦とみ田」富田治さん(写真右)×「麺屋 一燈」坂本幸彦さん(同左)によるコラボメニュー「渡り蟹の白湯そば」

 「ここだけでしか食べられない」ご当地ラーメンや有名店主によるスペシャルコラボラーメンなどが楽しめる同イベント。後半戦・第2幕(11月3日まで)は有名店や話題店が集まるラインアップに。

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 今年初登場のジャンル「レジェンド」ラーメン、第2幕では「ラーメンの鬼」として知られ、今年4月に亡くなった「支那そばや」店主・佐野実さんを追悼する「佐野実の醤油(しょうゆ)らぁ麺」を提供。神奈川・鵠沼海岸でスタートした同店創業時の味を、佐野さんを師と仰ぐ弟子たちがレシピを元に復刻再現する。

 佐野さんは生前、全国各地にいる弟子たちを気遣ってイベントなどを行うことは一切なかったといい、「今回は弟子たちの方からこういう機会に参加したいと働きかけがあり、実現した」と話すのは、妻でサノフード社長の佐野しおりさん。

 佐野さんが当時苦労して作り上げたというラーメンは、鶏と豚のダブルスープに麺は北海道産小麦にこだわった自家製麺。佐野さんは生産者に対して熱い思いとこだわりを持っていたことから、現在は入手不可能な食材もあったそうだが「限りなく当時の味に近づけた」という。あっさり系のしょうゆ味で、シンプルながらも奥深い味わいが印象的だ。

 「病床でも最後までラーメンのことを考え、志半ばでの死は本人も残念だったと思う。弟子たちが今回再現したその『思い』が皆さんに伝わればうれしい」とも。

 初日開場直後から提供杯数を伸ばしていたのが「有名店スペシャルコラボ」ジャンルの一つ、中華蕎麦(そば) とみ田×麺屋 一燈(いっとう)による「渡り蟹の白湯そば」。両店とも現在、「関東随一の大行列店」と呼ばれる人気店。今回のコラボメニューの麺は「中華蕎麦とみ田」の富田治さんが、スープは「麺屋 一燈」の坂本幸彦さんが手掛けた。

 つけ麺で知られる「とみ田」は今回、コラボメニューのために開発したという特別中華麺を使用。富田さんが現在注目する九州産小麦・筑後泉(ちくごいずみ)100%のうどん粉を使った中太麺で、「私たちが『粘り』と呼んでいる歯に吸い付くような食感が特長で、太さはあるがしなやかでもちもち感のある麺に仕上がった」と話す。

 スープは、動物系スープに大量のワタリガニを使う。一般的にはワタリガニのペーストを使用することが多いそうだが、「今回はカニそのものを使うことで、あっさりとしながらうま味が強く感じられるのが特長」という。「見た目などのインパクトに頼らず、スープ・麺とも完食できるバランス感を重視した」とも。

 開催時間は10時~21時(最終日は18時まで)。雨天決行。入場無料。期間中のラーメン販売は全てチケット制で、1杯850円。

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