![同店限定の新商品やスイーツメニューも提供する「亀屋万年堂 自由が丘総本店」ファサード](https://images.keizai.biz/jiyugaoka_keizai/headline/1429323322_photo.jpg)
自由が丘の老舗和洋菓子店「亀屋万年堂 自由が丘総本店」(目黒区自由が丘1、TEL 03-3717-0400)が4月16日、リニューアルオープンした。
「ナボナ名誉大使」に任命されたソフトバンクの王球団会長と亀屋万年堂・引地大介社長。拡大パネルと同デザインの名刺も用意しナボナをPRする
亀屋万年堂は1938(昭和13)年、自由が丘で創業。1963(昭和38)年、同店を代表する洋風どら焼き「ナボナ」を発売し、1967(昭和42)年にはイメージキャラクターとしてプロ野球・巨人軍の王貞治選手(当時)を起用。王選手が出演したテレビCM「ナボナはお菓子のホームラン王です」のキャッチフレーズとともに、同商品は一躍有名となった。
亀屋万年堂は14日、同総本店リニューアルに先駆け、同社グループの新プロジェクトを発表した。「お菓子のホームラン王を越えていく」をキャッチフレーズに据え、同総本店限定品でバターなど国産素材にこだわった「プレミアムナボナ」(1個250円)、世界のお茶専門店「ルピシア」(渋谷区)と共同開発したナボナと相性の良いフレーバーティー「自由が丘15時」(1缶50グラム=1,500円)の新商品を投入。併せて、長年イメージキャラクターを務めてきたソフトバンクの王貞治球団会長を「ナボナ名誉大使」に任命した。
王会長の名誉大使就任に合わせ、ナボナをアピールする「ナボナ大使」を同社ホームページ上で一般公募することも発表。同日任命式に出席した王会長は自由が丘経済新聞の取材に対し、「ナボナのおいしさは味わってもらえば理解できるが、今はとにかく情報の時代。もっと活発に発信することで、ぜひ全国区になってほしい」と期待を寄せる。
「甘い物は男性も好き。口に入れたとき、甘さは心を和ませてくれる」と話す王会長にナボナのセールスポイントを尋ねると、「まずソフト感があり、甘さが適度。そして飽きない。それがスイーツの一番大切なところで、これだけナボナが続いているのは口にされた皆さんが認めてくださっているということ」と話す。
リニューアルした総本店は、建て直した自由通り沿いの同社ビル1階部分。京町家の出格子を思わせるシックなファサードで、エントランス部分は商品販売の「総本店」、和風カフェの「茶房」に分かれている。
茶房はテーブル席20席を備え、本格的な和風甘味と同店限定のナボナを使った創作スイーツを提供する。ナボナの生地の上に糀(こうじ)専門店「古町糀製造所」の糀入りで砂糖不使用のクリーム、手作り寒天やソフトクリーム、北海道産粒餡(あん)などをトッピングした「ナボルチェ」(黒みつ・宇治抹茶=850円、期間限定のいちご=950円)、クリームあんみつ(900円)、抹茶お菓子セット(880円)など。
そのほか、同社工場から直送した餅を使った「お餅セット」(砂糖しょうゆなど5種類の中から2種類=700円)の軽食や、コーヒー(650円)、ポットで提供するオリジナル紅茶「自由が丘15時」(700円)などのドリンクもそろえる。
営業時間は9時30分~19時30分、茶房は11時30分~18時。