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都立大駅前に会員制シェア工房「Makers' Base Tokyo」 下目黒から移転増床

100種類以上のアナログ・デジタル工作機器や道具をそろえる「Makers' Base Tokyo」

100種類以上のアナログ・デジタル工作機器や道具をそろえる「Makers' Base Tokyo」

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 東横線・都立大学駅前に会員制シェア工房「Makers' Base Tokyo(メイカーズベース トウキョウ)」(目黒区中根1、TEL 03-6421-1571)が移転して2カ月が過ぎた。運営はメイカーズ(同)。

レーザーカッター、3Dプリンターなどをそろえる2階「デジタル加工」フロア

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 同社は服飾副資材などを手掛けるナクシス(京都市)のグループ会社で、クリエーター支援を目的に2013年に設立。同年、JR目黒駅近くの元工場を改装して会員制シェア工房「Makers' Base」1号店を開いた。現在は東京、札幌、博多の3店舗を展開する。

 店内には溶接機から工業用ミシン、レーザーカッターまで幅広いジャンルの機器・道具を100種類以上備え、美大や芸大出身で高い専門性を持ったスタッフが常駐して会員のものづくりをサポートする。

 新店舗はリノベーションした地上5階建てのビル1棟で、店舗面積は約800平方メートル。1階は受付とギャラリー、カフェを併設し、2階=デジタル加工、3階=金工、4階=テキスタイル・縫製、5階=陶芸、地下1階=木工の計6フロアで展開する。「旧店舗は全てのジャンルが一緒だったが、新店舗は各フロアを明確にカテゴリー別にしたことで、利用会員が集中して作業できるのが特長」と店長の長田直樹さんは話す。

 「個人ではなかなか持てない物を中心にそろえた」という機器類は、サイズや加工できる厚みにも幅広く対応する「レーザーカッター」(9台)や、金属やラバーシートなどにもプリントできる「3Dプリンター」(5台)、生地素材に染色したようにプリントできる「生地インクジェットプリンター」などをそろえる。

 現在の会員数は約4600人、利用者は20代半ば~30代前半がメインだが、「商品の生産場所として利用するクリエーターやお子さんを送り出してから来店する主婦、新しい趣味の場と考える50~60代の利用もかなり増えている。上は70~80代の年配会員も見られる」という。

 「オープンした当初はこうしたファブ施設は少なかったが、最近は誰でも気軽に自分の作品を販売できる販路も増えてきた。『ものづくりには関心があるが技術に自信がない』という人にこそ、遊びに来る感覚で見学やワークショップを体験して、この場所をものづくりのきっかけにしてほしい」と長田さん。

 会員は18歳以上、パソコンの基本操作ができることが条件。施設見学会「Makers’ tour」に参加後、会員登録(入会費1,080円)できる。利用費は「基本利用プラン」「早割プラン(平日10時~17時限定)」「学割プラン(高校生・予備校生・専門学校生・大学生限定)」の3種類があり、日額=2,700円~、月額=1万3,500円~、年額=13万5,000円~。

 そのほか、18歳以下の子どもや学生、初心者などの非会員も受講できるワークショップも開講。オリジナルデザインで作るリング(彫金)やアクリル素材を使ったアクセサリーづくりなどの講座が人気を集めているという。

 営業時間は10時~22時。

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