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自由が丘「亀屋万年堂」が地元ベーカリーとコラボあんぱん発売へ 1日200個限定

あんをパン生地で巻き込む「シナモンロール」の編み方を採用した「亀屋のあんぱん」

あんをパン生地で巻き込む「シナモンロール」の編み方を採用した「亀屋のあんぱん」

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 自由が丘の老舗菓子メーカー「亀屋万年堂」(目黒区自由が丘1)で現在、店舗限定販売のコラボ商品「亀屋のあんぱん」が人気を集めている。

(写真左から)亀屋万年堂の引地大介社長、企画プロデューサーの奥角翼さん

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 亀屋万年堂とベーカリー「自由が丘ベイクショップ」(同2)の地元の新旧ブランドがコラボレーションした同商品。亀屋の自社工場で豆から炊いた「あんこ」を使い、ベイクショップのパン職人が毎日生地から手作りで焼き上げ、「亀屋万年堂 自由が丘駅前店」(同2、03-3717-4510)で1日200個を限定販売する。

 大粒の北海道産小豆を使った亀屋万年堂の「あんこ」は、1938(昭和13)年創業当初から変わらないこだわりの味。引地大介社長は「亀屋のあんこのおいしさを知ってほしい、もっと手軽に味わってもらえたらと社内の商品開発プロジェクトから出てきたアイデアが『あんぱん』だった」と話す。

 商品を企画プロデュースした、自由が丘に拠点を置くデザインチーム「whav.」の奥角翼さんは「引地社長からそのアイデアを聞き、(亀屋とは)角度の違うNYスタイルの『自由が丘ベイクショップ』とのコラボを提案した」と話す。和と洋の組み合わせが、同商品の特徴で「どこを食べてもあんこが楽しめるあんぱん」を生み出した。

 一般的なあんぱんは、あんをパン生地で包んで成形する「包あん」だが、同商品はあんをパン生地で巻き込む「シナモンロール」の編み方を採用した。さらに小豆、青えんどう、手亡(てぼう)豆、金時豆など6種類の豆を使い、それぞれの豆の風味が楽しめる。

 引地社長は「和菓子屋として始まった亀屋万年堂としては、まずは自慢のあんこを楽しんでいただきたい。さらに『あんぱん』にしたことで、おやつだけでなく朝食、昼食といつでも食べていただけるので『あんこのある生活』を楽しむ人が増えたら」と期待を寄せる。

 ロゴのデザインや店頭での販売什器など商品にまつわるビジュアルやブランディングを手掛けた奥角さんは「亀屋のあんこを使い、ベイクショップがレシピを考え、さらに自由が丘の人々が企画して地元限定で販売する『亀屋のあんぱん』は、完全な『メイドイン自由が丘』な商品。自由が丘の街はまだいろいろなチャンスや人、材料があると思う。これをきっかけに街が活性化し、あんぱんもロングセラーになってほしい」と話す。

 今後は、メニューのラインアップを増やし、いずれは「あんぱん専門店ができたら面白い」などのアイデアも出てきているという。引地社長は「あんぱんは和菓子ではないが、当社を代表する洋風どら焼き『ナボナ』も同じく和と洋のコラボ。今どきの和と洋、新しい価値観を今後も生み出していきたい」と意気込む。

 価格は1個300円。売り切れ次第終了。営業時間は9時~20時。

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