自由が丘商店街振興組合は4月25日、自由が丘エリアにある飲食店のテークアウト(持ち帰り)情報をSNSツールで共有するプロジェクト「#自由が丘エール飯(めし)」を開始した。
「#エール飯」は、新型コロナウイルス感染症対策プロジェクトの一環で、大分県別府市で3月に始められた取り組み。地域の飲食店や住民にテークアウトメニューの写真を撮ってもらい、ハッシュタグを付けてツイッターやインスタグラムなどで情報を発信する。発案した別府市の外郭団体「B-biz LINK(ビービズ・リンク)」がプロジェクト使用許諾を不要としていることから、それぞれの地域の名前を冠した「#○○エール飯」が全国各地で広がりを見せている。
外出自粛が続き、客足が減る自由が丘の飲食店を応援しようと、同組合はソフトウエア開発やデザインクリエーティブなどを手掛ける地元制作会社「ビット・パーク」(目黒区緑が丘2)の制作協力を受け、公式サイト「#自由が丘エール飯」も開設した。
サイトを手掛けた同社の遠藤祐美さんは「飲食店の皆さんの状況を間近にし、地元で働く私たちに何かできればと、全国いろいろな地域で取り組んでいる『#エール飯』の企画を自由が丘商店街振興組合にお話しした」と話す。サイトの制作にあたり、先行して始めていた「#宮古島エール飯」(沖縄県)からシステムを提供してもらうなど全面的にバックアップを受け、組合への企画提案からわずか数日で制作し運用開始にこぎ着けた。
「これまでは飲食店の皆さんがそれぞれのやり方で情報を発信されていたと思うが、今回制作した『#自由が丘エール飯』を活用することで街が盛り上がっていってくれたらうれしい」とも。
同組合の原武理事長は「このようにSNSを使った取り組みは、売る側・買う側がリアルに情報発信できるのが大きな魅力。事前に店舗情報を収集することができれば、短時間で買い物を済ませることにもつながる。ぜひこの輪が広がっていけば」と期待を込める。