新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込む自由が丘の飲食店同士が苦境を乗り越える手立てとして、クラウドファンディング(CF)で飲食代先払いを募る「自由が丘の飲食店にエールを『#エール券』プロジェクト」を現在展開している。
同プロジェクトは、自由が丘の飲食店有志らによって5月15日に申し込みを始めたもので、5月27日時点で飲食店37店が参加。CF運営大手「CAMPFIRE」のシステムを使い、参加店で使える食事券を購入するか、自由が丘料理飲食業組合(約320店舗)全体に寄付するかを支援者に選んでもらう。
同プロジェクト発起人の一人、居酒屋「てっぺん自由が丘」の逆井真さんは「自由が丘の飲食店が始めたテークアウト(持ち帰り)販売が、4月に『#自由が丘エール飯』という一つのプロジェクトに発展した。そのムーブメントをさらに大きなうねりにするために、テークアウト販売の仲間が集まって今回のCFを立ち上げた」と言い、「単に運転資金を集めるということだけではなく、参加店舗とCF支援者の皆さんが一体となって『自由が丘のおいしい』を守る形になれば」とも。
支援者には、参加店で使える約16~20%を上乗せした「食事券」2,500円~5万円の5種類を販売するほか、リターンなしの寄付金「自由が丘料理飲食業組合全体への応援」3,000円~10万円の3種類などを募る。
「緊急事態宣言の解除後も、飲食業はまだまだ苦境を強いられるものと覚悟している。自分たちの営業を続けられるよう踏みとどまることで、自由が丘の街の『おいしい空間』『楽しくお酒が飲める場所』を守っていきたい。この思いが多くの方に届けば」と期待を寄せる。
CF募集は6月28日まで。食事券は7月中に発送予定で到着次第、使える。