妖怪たちが練り歩く説話を描いた「百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)絵巻」から妖怪の魅力を伝える公開講座「“推しメン”妖怪をさがせ!」が2月20日、よみうりカルチャー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-3723-7100)で開かれる。
【写真】「百鬼夜行絵巻」より|湯本豪一記念館(三次もののけミュージアム)蔵
講師を務める湯本豪一(こういち)さんは民俗学者で妖怪研究家として知られ、2019(平成31)年には約5000点に及ぶ妖怪にまつわる貴重なコレクションを寄贈した「湯本豪一記念・日本妖怪博物館(愛称・三次もののけミュージアム)」が広島県三次市にオープン。昨年は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、SNSを中心に流行した疫病から人々を守る予言獣「アマビエ」の研究者としてもメディアに数多く登場した。
講座では、室町時代から明治・大正年間ごろまで数多く制作されたという「百鬼夜行絵巻」を取り上げ、古来日本人がどのようにして妖怪と関わってきたのか、さらに現代社会にどのように広がり深く浸透してきたのかを探る。湯本さんのコレクションの中から、肉筆の絵巻や江戸時代に広まった木版印刷絵などに登場する「愛すべき妖怪」の画像も見ることができる。
講座を企画担当した同校の久保田淳さんは「昨年はコロナに苦しめられた一年だったが、疫病退散で妖怪・アマビエが注目された。そのアマビエ研究の第一人者で妖怪研究家の湯本さんが、余すことなく妖怪の魅力を披露する。妖怪の世界に思いをはせていただけたら」と参加を呼び掛ける。
開催時間は18時~19時30分。対面講座とオンライン講座(Zoomウェビナー使用)があり、受講料は2,090円。申し込みは電話またはホームページで受け付ける(ホームページからの申し込みは受講日8日前まで)。