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自由が丘でイラストレーター小渕ももさん個展 コロナ禍で描いた「私の庭」

小渕ももさんの個展「~私の庭シリーズ~」から「私の庭・山ゆり」(2020年)

小渕ももさんの個展「~私の庭シリーズ~」から「私の庭・山ゆり」(2020年)

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 イラストレーター小渕ももさんの個展「~私の庭シリーズ~」が6月25日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。

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 小渕さんは静岡県清水市生まれ。桑沢デザイン研究所研究科を卒業後、広告・雑誌のイラスト、舞台美術、衣装デザイン、テキスタイルデザインを手掛ける傍ら、オリジナル作品も発表。2001(平成13)年に活動拠点を海外に移し、イギリス、アメリカ、ドイツなどを経て、2004(平成16)年にタイ・チェンマイへ。エイズウイルス(HIV)に母子感染した孤児が暮らす施設「バーンロムサイ」で子どもたちと絵を描きながら創作活動を続け、2008(平成20)年に帰国。現在は神奈川県・油壺を拠点に、絵や陶器、絵本の制作にも取り組んでいる。

 「私の庭」シリーズは、コロナ禍による自粛生活で「制作時間が多く取れるようになった」という小渕さんが、自宅の庭に咲く植物をモチーフに描いた新シリーズ。地元産の三浦野菜や花などの身近にあるものや人をモチーフにした作品と合わせ約25点を展示する。

 同ギャラリーの大岩明美さんは「間もなく80代を迎える小渕さんは、1980年代・1990年代の広告業界で大活躍していた。さまざまな媒体で小渕さんの絵を目にした方も多いはず。その後、活躍の場は変わったが、今もその魅力は健在で、作品から元気をもらえる。海外生活でさまざまな経験をされたそのパワーと人生観にも興味があり、今回の作品展を企画した」と話す。

 展示作品「私の庭・山ゆり」は、小渕さんが球根から育てたヤマユリを描いたものだという。「コロナ禍で住まいや食などの身の回りを見直し、整えることが注目されているが、小渕さんは長年そうしたライフスタイルを取り入れてきた。こうした作家の暮らしとセンスを作品から感じていただけるのではないか」とも。

 開催時間は12時~18時(最終日は17時まで)。期間中、14時ごろから小渕さんが在廊予定。今月30日まで。期間中は新型コロナウイルス感染症拡大防止による入場制限などの対策も行う。

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